きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

難しい言葉

2019年06月24日 | 喫煙防止教育
小学校での喫煙防止教室は10歳前後の子供たちが相手です。

ですので、授業ではなるべくわかりやすい言葉を使って、文章は短く、かつ、ジェスチャーを交えて、聞き取りやすい話し方をするように心がけています。


時々、授業後の質問タイムなどで、ある単語が出てこなかったり、あるいは考えていることをうまく文章に表せなかったりする子がいます。

そんな子供たちを見ていると、仏語クラスでの自分が重なって、「わかる、わかる、そのもどかしさ!」と同感しつつ(笑)、いつもギヨム先生がしてくれるように、単語を補ったり、言いたいことを推察して正しい文章にしてあげたり、といった手助けをします。


実は、外国語に限らず、日本語をまだじょうずに操れていなかった頃の自分の記憶というものが私にはあります。

あれは小学校に上がる前の、幼稚園の年長さんのときでした。

あるとき、お隣に住む同級生のお母さんに話しかけられました。

「ゆかちゃんも△&%#@ならいにいく?」


そのとき私は、「△&%#@」という言葉が難しくて聞き取れず、まったく頭に入ってきませんでした。

おばさんが言った言葉が、文字として捉えられず、「△&%#@」のまま空中分解して消えてしまう感じ・・・その感覚を、今でも覚えています。


「△&%#@」はなんという言葉だったかというと、「お習字」でした。



小学3-4年生相手の喫煙防止教室で、子供たちにとって最も難しいと思われる単語は「受動喫煙」です。

もちろん、どういうことかを説明したあと、言葉としてもきちんと覚えて欲しいので、子供たちの脳の中の引き出しにしっかりとしまってもらえるよう、心がけながら話をしています。







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