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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

多段遠心高圧ポンプの実際の姿は図のようになります

2009年10月21日 | 流体機械設計

昨日は、多段遠心高圧ポンプの1段要素について説明をしましたので、今日はその実際の多段遠心高圧ポンプはどんな感じであるか、図を載せてみたいと思います。

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上図は、10段の多段遠心高圧ポンプとなります。

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この10段遠心ポンプの1段が揚程50mを発生するとすれば、50m×10段=揚程500mと非常に大きな圧力を発生出来るわけです。

もし駆動回転数が速く、1段が100mの揚程を出せば、総揚程1000mと水なら標高1000mの所まで供給出来ることとなります。

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上図は、ポンプ全体の組図となりますが、部品点数は非常に多いのですが、基本部品は昨日も説明したインペラ・ディフューザー・リターン羽根となり、その積み重ねが全体主要構造です。

このような複雑なポンプは造られる台数は少ないのですが、使われる用途が生活に欠かせないインフラ分野で良くつかわれるため、割と重要な機械であると思います。

今日の感想:自分としては、複雑な構造となる多段ポンプはメカメカしくあるので、設計していて面白い機種だと思っています。回転機が基本的に好きであるようです。

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