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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

水力発電所の仕組み 導水管と入口弁

2013年02月13日 | 再生可能エネルギー発電タービン

水力発電所の仕組みとして、落差を圧力という形で有効に利用するため上部から導水管で下部まで水を導いて来て、入口弁を通して水力タービンに圧力水が有効に水の圧力エネルギーを伝えます。

そのような導水管と入口弁の事例写真です。

20130213

写真上部から塩ビ製の太い管路が来ていますが、それが導水管となります。

導水管の先端である手前には、電動式の入口弁がついていますが、この入口弁はバタフライ弁と呼ばれる方式で、水中にある丸い円盤が90度回転することで通路が開いたり閉じたりします。

小型の水力発電所であればバタフライ弁が設置し易く安価となるのでお勧めです。

塩ビ管路と入口弁の中間にある黒いものは、空気抜き弁となります。

導水管の入口から空気を吸い込んでしまうと、それがクッションとなり水の圧力が殺されてしまうので、この空気抜き弁は空気がある程度溜まると自動的に空気を外に吐き出します。

ここら辺は完全に水力土木の範疇ですが、小型の水力発電所の場合は水力タービン設計者がそこら辺の全体計画をすることもあり得ます。

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