流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

軸流多段液体タービンの設計と解析

2014年12月06日 | 流体機械設計

軸流多段液体タービンの設計と解析の結果図です。

液体タービンなので非圧縮性により多段タービンの各段は同じ形状で多段化が可能です。

多段の各段は静翼と動翼の組み合わせが1段であり、静翼は固定された羽根となり、動翼に入る加速した旋回の流れを造るノズルと呼び換えてもよい羽根です。

各段の動翼は、静翼が造り出した旋回加速流れを受け止めながら衝動力で回転するとともに、動翼翼間でさらに流れを加速して動翼出口から噴射する反動力も利用する作用をします。

多段にする最大の意味は、タービン入口から入る液体の圧力が高い場合それを1段で回転力に換えるには回転数が高くなりすぎる場合には、それを避けるため多段として各段で少しずつ圧力を段階的に受け止め最適な回転数となるようにすることです。

 

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