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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

4分割式の再生冷却用燃焼筒ノズルスカートの設計

2020年12月04日 | 宇宙航空産業機械

4分割式の再生冷却が出来る燃焼筒とノズルスカートを設計してみました。

次図のように燃焼筒ノズルヘッド部より下側の燃焼筒円筒部と、それと一体となったノズルスカート部が4分割加工部品のフランジ組付け方式にて一体の構造なる噴射ノズルとして設計しています。

4分割構造とした理由は、次の図のように燃焼筒ノズルスカート内部の再生冷却用に一体でNC加工にて削り出した銅製内側ライナー部が、4分割の外部ライナー部にて覆われるようにして内部ライナー部との隙間に冷却燃料を流せる構造を特別な加工機が無くても完成可能としていることです。

内部の銅製ライナー部は、銅素材からの旋盤削り出し加工と、外部の冷却溝をNC3軸マシニングでの削り出しで完成します。

外部の4分割ライナー部のそれぞれも耐熱鋼素材からのNC3軸マシニング加工で簡単に削り出すことが可能です。

このような素材からの完全削り出し加工では燃焼筒ノズルスカート部が大型になると素材費用と加工時間の長さから高価となりますので、噴射推力は20トン以下ぐらいの小型噴射ノズル向けの製作方法と考えています。

4分割外部ライナーの組付けフランジ部は噴射ノズル全体の強度を上げる効果も期待出来ます。

 

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