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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

斜流ポンプの流れ解析例

2014年07月10日 | 流体機械設計

水を汲み上げる揚程が小さく、流量が多い条件で使われるポンプとして斜流ポンプがあります。

その斜流ポンプを設計して流れ解析を行った例です。

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中心軸の方向に流れを流すので軸流ポンプに近い流れ状態ですが、羽根部で流れに半径方向の流れを与えることで軸流ポンプに比べて圧力が大きくなります。

また、全体の流れが滑らかに入口から出口まで流れることから損失が少なく効率は高いポンプとなり、この設計例では 最高効率89%とという高効率になっています。もちろん設計が良いので性能が良いのですが。

このポンプが使われる状況としては、洪水の水を短時間で排水する用途や、下水配管網で中継地点での汲み上げなどに使われています。

このポンプの回転数を毎分1万回転ぐらいの高速にすると全体が手で持てるほど小さいのに、大量の水を排水出来る排水ポンプになったりします。

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