軸流ファンの性能解析を行う場合に、一般的な軸流ファンは軸方向に薄型となっているためそのままの形状で流体解析しようとすると左図のように円筒状流路内に機器形状を配置することとなります。
しかし、これを流体解析しようとするとなぜかうまく計算が進行しないこととなり、もしかしたら計算時の設定が良くないのかもしれませんが、解析結果までになかなか到達しません。
そこで、軸流ファンのボス部の上流側、下流側共に円錐状のボス部を付加すると安定して計算を進めることが出来、答えも自然なものとなります。
この円錐状ボス部の形状により解析進行状態に差異が大きいので、かなり試行錯誤して最適形状を決めています。
その結果出てきた解析結果などが下図となります。
これらの解析結果が示していることですが、それは翼のスパン上のミーン部あたりの円筒面上流れは適切な入口速度三角形に対する翼前縁状態で、翼間流れも良く、翼出口では充分な旋回成分を持つ流れを形成しているのですが、ボス部とチップ部あたりでは、逆流・停滞などが発生して翼の効果が薄れているのが気になります。