流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

気液2層流ポンプ 軸流段部分の流体解析

2008年07月05日 | 再生可能エネルギー発電タービン

比較的環境負荷の少ないエネルギー源である液体メタンなどを圧送する為の気液2層流ポンプを研究していますが、今日はポンプ入口からインデューサー、そして3段の軸流羽根部分までの流れ解析を行いました。

080705pic01small 流体解析を行うにあたって、流す液体はメタンを選択しています。

そして、回転数は15000rpmという高速の回転数です。

一般的にポンプは高速になるとキャビテーションに対して厳しい状態となります。

080705pic02small 図の左側が液体メタンの入り口であり、すぐに初段の羽根として高速斜流ポンプ型インデューサーが配置されています。

そして、その後ろに、3段の気液2層流用の軸流ポンプ動・静翼が少しづつ昇圧を行い、最後には遠心型ポンプにて規定圧力まで到達させるのですが、今回の解析は遠心ポンプ部分は省いて、軸流段部分だけの解析としています。

080705pic03small この解析は、最大流量点での流れ状態を示しており、解析結果から分ることは、最大流量時の各翼での流れはかなり良い状態を示していることです。

動翼での作用、静翼での流れの転向など、どれも悪くありません。

次は、色々な流量でどのような圧力・流れとなるか、解析を行ってみます。

この記事についてブログを書く
« 3次元設計部品からの製作図作... | トップ | マイクロ風車の設計 出力1KW »