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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

ドローン用モーター駆動二重反転プロペラの設計

2020年12月12日 | 流体機械設計

ドローン浮上推進用のモーターで駆動される二重反転プロペラの設計事例です。

設計した2枚のプロペラが、それらの間に駆動用の2つのモーターを挟んで反対方向に回転することで、強力な送風による浮上推進力を発生します。

2つのモーターは、推進機部を支えるパイプ部に取り付けている四角いESCスピードコントローラーにより回転速度を制御されて駆動されます。

モーターの型式は、DCブラシレスアウターローター空冷モーターであり、外側の永久磁石を張り付けたアウターローターが、中心部の静止した多極ステーターからの磁力により回転させられています。

プロペラ設計は、中心から先端までのスパンの3割から8割を有効に使って充分な送風を行うように設計しています。

プロペラの中心ボス部付近では、モーターの外径に邪魔されて空気の流入が少ない状態に合わせて動力損失の少ない部分翼型と入口角を設計しています。

プロペラ先端部の8割あたりからは、先端部での圧力面から負圧面に空気が逃げて発生する渦流れにより送風効果が少なくなるので、渦発生に使ってしまう無駄な回転動力の損失を少なくする翼型形状を設計しています。

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