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流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

低比速度遠心ターボファンの設計と性能解析

2008年10月18日 | ビジネス

比速度147という低比速度の遠心ターボファンを設計したので、その性能解析を行いました。

Ns147turbofanpic03smallNs147turbofanpic04small 比速度147の遠心ターボファンは、左図の解析結果図のように、羽根は薄い円盤上であり、ブレードも長く、羽根出口の幅が狭く、ケーシングの渦巻きの断面形状も小さいという、小流量タイプのファンとなります。

比速度とは、ファン羽根の形状を決める指標となる値であり、この値が低いほど、少量の流量に適した羽根となり、比速度が大きければ大流量を流すのに適した羽根となります。

つまり、遠心型の流量は、流量を多く流せる斜流ファンや軸流ファンに比較して少ないので、比速度の低いファンと言えます。

ある比速度に最適な羽根形状は、長年の研究によりほぼ固まっていると言えるでしょう。

ですから、ファンを設計する場合は、設計仕様が分かれば、まず比速度を計算するのが羽根設計の近道なのです。

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