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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆母〜KIINA.の歌声を味わい尽くす♬516-(2)

デビュー20周年のイベントが全て大成功に終わり、年の明けた2020年2月4日、KIINA.36曲めのシングル曲となる「母」がリリースされました。今回もカップリング曲の異なる3タイプです。

・Aタイプ母【Aタイプ】 | ディスコグラフィ | 氷川きよし | 日本コロムビアオフィシャルサイト

・Bタイプ母【Bタイプ】 | ディスコグラフィ | 氷川きよし | 日本コロムビアオフィシャルサイト

・Cタイプ母【Cタイプ】 | ディスコグラフィ | 氷川きよし | 日本コロムビアオフィシャルサイト

 

KIINA.の歌唱については、シンプルで美しいMVがフルバージョンで公開されています。

氷川きよし / 母【公式】 - YouTube

歌詞は歌ネットより。

氷川きよし 母 歌詞 - 歌ネット

 

リリースが告知された際のニュース記事が音楽ナタリーのサイトに残っていました。

氷川きよし、ニューシングル「母」発売(コメントあり) - 音楽ナタリー

 

なかにし先生とは、2012年の「櫻」「出発」以来になります。KIINA.は2017年3月BS-TBS放送の「なかにし礼が語る 昭和の流行歌大全集」という番組でご一緒し、「影を慕いて」や「同期の桜」を番組の中で歌っていました。

おそらく、この番組がきっかけで先生に「母」一文字での作詞をお願いしたのでしょう。

BS-TBS|なかにし礼が語る 昭和の流行歌大全集

 

実は、この番組に先立つこと8年前の2009年、なかにし先生はNHK-Eテレで「不滅の歌謡曲」というタイトルで8週に渡って日本の歌謡曲の歴史を紐解いて解説してくださいました。

その番組を見ていたので、これまでなかにし先生の作品を何曲も歌ってこられた石川さゆりさんと並んでKIINA.が歌い手として指名されたことがとても嬉しかったのです。 

 

KIINA.はカラオケ誌のインタビューでもう少し詳しく心情をお話ししています。

「21年めはゼロから始めたかったんです。過去に積み上げてきたものを一回リセットして、私を生きる…というテーマで、ありのままの自分で歌いたかったんです」

「そもそも僕が歌手になったのも、母に楽をさせたいから、というのがあったんです。母はいつも僕を許してくれて、"ありのままで良いのよ。自分らしく人生を生きなさい"といつも応援してくれています。その言葉が、常に僕が一歩踏み出せる力になっていたんです」

 

作曲してくださった杉本眞人先生とは「"きよし、お前の歌を作りたいんだよ"と言ってくださっていたんです。先生のメロディーって、心の中にすごく入ってくるんです」

実は、曲が出来上がってみると杉本先生ご自身が歌って大ヒットした「吾亦紅」とあまりにも雰囲気が似ていて、それを若草恵先生が全く違う雰囲気にアレンジしてくださった、というようなこともあったようです。

 

レコーディングに立ち会ってくださったなかにし先生から「この歌は自分の母がベッドの上で亡くなる寸前で、なんとか生きてほしい…という気持ちで歌ってほしい」とアドバイスされたそう。

KIINA.はデビュー間もない頃、お母さまが大手術をされて、側に駆けつけたいのにままならない状況で「ドドンパ」という明るい歌を歌わなこればならなかった、とても辛かったと折に触れてお話ししていましたから、この「母」の歌唱からはそんなKIINA.のお母さまへの剥き出しの愛が技巧を超えてストレートに伝わってきます。

 

現在行われている「リクエスト・ベスト」の中間発表で「母」が17位にランクインしていましたね。

決してKIINA.とお母さまだけの物語りではなく、聴き手の一人ひとりが子として母から受けた愛情を噛み締められる、そんな普遍性をこの歌が持っている証ではないでしょうか。

 

自分自身を振り返ってみると、「母」のリリースはちょうど高齢になった母を「冬の間だけ」と説得して東京に呼び寄せ、その後色々な事情から近くの施設に入ってもらった、そんな時期に当たりました。

その最中にはあまりに慌ただしくて「母」と我が身を重ねて考える余裕はありませんでしたが、母が亡くなってから「いつ如何なる時も子どもの幸せだけを願っている人だったなぁ」と、しみじみと様々なことが思い出されます

コメント一覧

百日紅
私は母が元気な時も介護が必要になってからも毎年2ヶ月程、母のそばで暮らす事が出来ました。 
母が亡くなって10年ほどになりますが、しばらくは母の為にああすれば良かった、こうすれば⋯と後悔は尽きませんでしたが、きっと天国で母は幸せに暮らしてるだろうと今では思えるようになりました。でも今でも街で母にそっくりな後ろ姿を見掛けるとハッとして思わず後を追いかけてしまいます。
 いよいよコンサートまで1か月になりましたね。 私は遠征組で初めてのコンサートホールではあるし無事に辿り着けるか心配でしたが数日前にコンサートホールと隣合わせのホテルに予約が取れました。 そのホテルのサイトに行ったら、ラッキーな事にちょうどタイムセールをやっててびっくりするほど格安で一部屋取れました。 遠征で道不案内でコンサートに行こうか迷ってる方、是非そのホテルにアクセスしてみて下さい。 羽田空港からホテルの無料シャトルバスも往復利用出来ます。
とねりこ
ゆきやなぎさん、そんな経緯を覚えていてくださったんですね。
私は格別優しい人間ではないのですが、身体が丈夫でフットワークが軽いことや、物事をあまり深刻に捉えないザックリした性分なこともあって、兄妹うちで誰かが母のことをあれこれ考えるなら、自分が一番しっくりくるだろうと思っていました。
KIINA.ごともそうですが、出来そうなことしかやらない、自分に完璧を求めないので、ストレスが溜まることがないのです。

充分ではなかったにしても、自分に出来るだけのことはやって母を見送ることが出来たのは、子として本当に幸せだったと思います。
同世代の友人ともよく話すのですが、子どもの立場にしてみれば、もっと甘えてもらった方がこちらもやりやすいのにと思うし、そうは思いながらいざ自分は子どもたちに世話をかけたくないと思う。
矛盾の繰り返しですよね(笑)。
ゆきやなぎ
おはようございます。
今日の味わいつくすは「母」ですね~。KIINAの「母」への感情は並々ならぬ思いがありますね。
私事ですが「氷川きよしについて」のブログは当初から読ませて貰っていました。そして、とねりこさんがあらたに立ち上げて下さった「氷川きよしについて」は純粋にKIINAの歌唱を゙愛し応援して、そして様々の分野まで教えて下さっていました。私が初めて投稿させていただいたのは、とねりこさんがお母様を秋田から東京にお連れした経緯を読ましていただいた時でした。お母様が秋田に帰ります。とおっしゃると。その時のとねりこさんの優しい心情に涙しました。遠い昔、私の母も同じだった事を゙思いだし、その時に初めて投稿させていただきました。今は自分自身が同じ立場になりましたが。今はとねりこさんのブログが生き甲斐です。これからも宜しくお願い致します。
チャチャチャ
おはようございます。「母」なかにし礼先生の曲ですね。KIINAは先生に大事にされていたのでしょうね。KIINAの心の中を言葉として残して下さいましたね。お母様大好きだったKIINAにとっては何よりにも代えがたい思いの曲ですね。一人っ子のうえにただ一人の見方だったと言い切るKIINAにとってこの曲は宝物ですね。

誰にも経験したいる、又はしてきた母との生きてきた道、出来そうで出来ない親孝行。

KIINAはお母様にお伝えする事が出来て本当に幸せだと思います。
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