アルバム「演歌名曲コレクション5〜初恋列車〜」を締めくくるのは「浅草パラダイス」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-33180.html
Kiinaの歌唱はこちらから↓
https://m.youtube.com/watch?v=P9OOKa4NazY
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/58650/
作詞は下地亜記子さん、作詞は東天晴さん。
ご存じのとおり長良会長のクリエイターとしてのお名前です。
そして「作曲」とはなっているものの、このメロディーは明らかにトルコ行進曲をモチーフにしたものですね。
さらに言えば、この曲自体が、同じ長良プロダクションに所属していらした渡辺ひろ美さん(後に鹿島ひろ美さんに改名)が前年の2004年にリリースしたばかり。
ここまで並べられてきた昭和の名曲たちと、この一曲だけ明らかに様相が異なります。
この曲をアルバムに収録したのには、おそらく長良会長の強いご意向があったと推測されます。
というのは、同じく作詞下地亜記子さん、作曲(編曲となっている場合も)東天晴さんのコンビで、2005年にグッチ裕三さんが「南国パラダイス」、2006年に水森かおりさんが「鹿児島パラダイス」、中村玉緒さんと中川家が「大阪パラダイス」と、2年間で矢継ぎ早に発表されているからです。
「浅草パラダイス」は渡辺ひろ美さんで出してしまったので、Kiinaに歌わせるにはカバー曲扱いにせざるを得なかったのでしょう。
長良会長が「東天晴」のお名前を使われたのは、この時が初めてではないかと思います。この時期に会長を突き動かした何かがあったのかもしれませんね。
かおりさんの「鹿児島パラダイス」はアルバム「歌謡紀行Ⅴ」に収録されています。Kiinaの「浅草パラダイス」よりもう少しアップテンポで、かおりさんの明るいお声にぴったりでした。
Kiinaは「きよしとこの夜」でも披露していましたね。ご本家の渡辺さんが人力車に乗って登場されたと記憶しています。
Kiinaはとても元気に軽快にこの曲を歌っていますが、個人的な希望を言わせていただければ、このアルバムはやはり「東京ラプソディ」で締めくくっていただきたかったかなぁ。