炭素の科学

宇宙で水素、ヘリウムに次いで3番目に出来た安定な元素で、生命体に必須の有機化合物の基本の元素である炭素について知ろう

7.炭素と有機物

2016年01月24日 | 科学
有機物の概念はかなり曖昧である。昔は生物の生産物が有機物と呼ばれた。化学の世界で化合物の概念が確立された初期にも有機化合物は生物の生産物とされた。しかし、現代では生物の生産とは関係なく、炭素を含んだ物質全てを有機化学の対象としている。ただし、有機物という言葉と生命活動は学問分野によって様々なかたちで結びつけられている。 . . . 本文を読む
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6.原始太陽系の炭素

2016年01月23日 | 科学
我々の太陽系は、宇宙にばら撒かれた星間塵や星間分子の何回目かの再集合によって形成された。その素材には炭素が多くふくまれており、太陽に取り込まれたものは原子状の炭素にまで分解された。周辺の惑星などを形成した素材の中の炭素は、天体の大きさや太陽からの距離によって様々に変化したが、その主体は化学結合の変化によるものであった。 . . . 本文を読む
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5.宇宙の炭素

2016年01月19日 | 科学
宇宙にできた最初の星は水素とヘリウムでできていた。その星の内部と超新星爆発の時に様々な元素が作られ宇宙にばら撒かれた。これらの元素が集合して次の星を形成する段階で、炭素を含んだものを主成分として、様々な分子が形成された。 . . . 本文を読む
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4.炭素の誕生

2016年01月18日 | 科学
宇宙のビッグバン理論によると宇宙の始まりには物質は存在しなかった。当然のこととして炭素も存在しなかった。元素として最初に作られたのは水素で、核融合により水素を原料として全ての元素が作られた。炭素は安定な元素としてはヘリウムに次いで三番目に作られた。 . . . 本文を読む
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3.元素としての炭素の性質

2016年01月17日 | 科学
ヘリウムやネオンといった希ガスと呼ばれる少数の元素(6種)を除いて、地球に存在する他の全ての元素は自分と同種または異種の元素と何らかの方式で結合することによって安定化している。炭素は共有結合という非常に強固な結合によって、膨大な種類の化合物を作っている。 . . . 本文を読む
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2.炭素の認識:木炭は何故炭素なのか

2016年01月17日 | 科学
日本でも昔から木炭は用いられてきた。木炭の原料は材木である。しかし、材木をただ燃したのでは炭にならない。木炭は材木の中の炭素以外の元素を加熱によって取り除いて、ほとんど炭素の塊にしたものである。 . . . 本文を読む
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1.炭素という名称の起源

2016年01月17日 | 科学
炭素の存在は有史以前から知られていたが、現代科学の意味で元素としての存在がが認められ正式にcarbone(炭素)と命名されたのは1789年からである。 . . . 本文を読む
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