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濃茶 平点前

2019-06-02 00:26:54 | Weblog
ひととおり、薄茶のお点前を終えたところで、濃い茶のお稽古をする事になります。
濃い茶も棚や長板などを使ったリ、棚飾りを行ったリ、色々とありますが、最初は水差しのみが置きつけてあって、茶入れ、茶碗(茶巾・茶杓・茶筅を組み込んだもの)、こぼし(蓋置き・柄杓を組んだもの)を持ちこんでのお点前です。動作の流れはほぼ薄茶と同じ様ですが、①茶入れは仕覆に入っているため、仕覆の扱いが伴う②ふくさをさばく時四方をさばく、③中蓋をして茶釜の湯が冷めるのを防ぐ(このため蓋の上には茶巾を置かず、水差の蓋の上に茶巾を置く)④なか仕舞いをする⑤必ずお道具の拝見を伴うなどが異なります。

 

順に見て行きましょう。(水差は道具畳中央炉縁から畳目13目の位置より先に置く)
①茶入れを持ちこみ水差の手前正面に置く。
②茶碗を茶道口に置き総礼を行う。
③茶碗を持ちこみ仮置きし、茶入れを動かし、水差と茶入れと茶碗が品の字になる様置き合わせる。
④こぼしを水屋から持ち込む。
⑤柄杓を鏡に構え蓋置きを取り上げ、行の方向に向き、蓋置きと柄杓を炉の右手前に置く。
⑥居舞いを正しこぼしを左腿脇に上げる。
⑦茶碗を行の向きに置き、茶入れをその手前膝との間に置く
⑧茶入れを取り出し、仕覆を水差しの右手前に置く。(この時仕覆の紐の結び目は左になる様に置く。)
⑨ふくさを腰から外し四方をさばいてから、たたみ茶入れを清める。(肩衝きであれば、蓋の先・手前・肩の先・手前・側面は回しながら5回に分けて拭き清める。)
⑩茶入れを水差と炉縁の間、水差寄りに置く。
⑪茶杓を清め、茶入れの上釜付きに置く。
⑫茶筅を水差しと炉縁の間、炉寄りに置く。
⑭ふくさを裏返して二つに折り、水差の蓋の手前側に茶巾を置く場所を造り二の字に拭き清める。
⑮茶巾を水差の蓋の上に置く。
⑰柄杓を構え、茶釜の蓋を開き蓋置きの上に置く。
⑱柄杓で茶碗に湯を組み、柄杓を構え、中蓋(蓋は完全に閉める)をして柄杓を蓋置きの上に引く。
⑲茶筅通しを行い、茶碗を茶巾で拭き、沫茶を茶入れから茶碗に二匙とり、茶杓を茶碗の上右いっぱいに置き、茶入れを回しながら抹茶を適量ふりだす。
⑳水差の蓋を開く。
2-①柄杓を構え、釜の蓋を蓋置きに載せ湯を茶碗に注ぎ、茶筅で練る。(茶筅は横3回、縦3回と動かし練り終わるまで繰り返す。)
②茶筅を茶碗の左縁に架けて、湯を汲み、左手で茶筅を回しながら湯をかけて、茶碗に注ぎ落とす。
③茶筅を戻し、柄杓を茶釜に伏せ置く。
④柄杓を蓋置きに戻す。
⑤茶を練り混ぜ茶筅を戻す。
⑥茶碗を正面を客に向け、蓋置きの右へ出す。
⑦ふくさを懐中から取り出し茶碗の右へ並べ置く。(この時ふくさの輪を左及び先に客の取りやすいよう置く。)
⑧客が茶碗を持って一口の挨拶を受ける。
⑨ここでお茶入れ、お仕覆、お茶杓拝見の声がかかるので、お茶入れを持って客側を向き、ふくさを軽く塵うちし、茶入れを清め、ふくさを右手で左膝頭へ仮置きし、茶入れを左手の平の上で正面を客に向け蓋置きの右へ置く。
⑩お仕覆を茶入れの脇に、茶杓を清めその右に置く。
⑪こぼしを腰脇へ下げふくさの塵をはらい、ふくさを腰に付ける。
⑫拝見が始まってから、茶碗が戻り、茶碗をゆすぐ。
⑬お仕舞くださいの言葉に従がい、茶巾を釜の蓋の上に移動し水差の蓋を開け水を茶碗に注ぎ、茶筅通しを行い、茶碗に茶巾と茶筅を組み込み、こぼしの先に仮置きする。
⑭水差の水を釜へ補充し、柄杓を蓋置きの上に引き、水差の蓋を閉じる。
⑮柄杓を構え蓋置きを持って正面を向く。
⑯柄杓を水平に構え、蓋置きを咥え水差を左手に下げて立ち、一足で回って水屋へ水差・柄杓・蓋置きをかたずける。
⑰水注ぎを持って入り水差に水を注いで、水屋へもどる。
⑱水屋でこぼしの水の処理、茶巾の仮洗い、次の準備の組み込みなど行う。
⑲何も持たずに道具畳へもどり、客に向かって、茶入れ・仕覆・茶杓等について伺いのあった事に答える。
⑳茶杓を左手に持ち、仕覆をその手に挟み込み、茶入れを右で持ち一膝茶道口向きにずらし、立ちあがって茶道口に戻る。
3-①茶道口でいったん持った物を左膝頭に置く
②茶道口で挨拶総礼した後、道具を再び持って水屋へ入る。

 

《今日のお道具》
お茶名・・・・・・・蓬莱の昔
お茶の詰め・・・・・松華園
茶入れの形・・・・・肩衝き
茶入れの焼き・・・・萩焼き
仕覆の模様・・・・・丸に向かい獅子
仕覆のお仕立て・・・京
茶杓の銘・・・・・・勲風

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