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喜多喜久著『マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ』あらすじと感想

喜多喜久さんの『マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ』の感想です。
喜多さん的には、『マダラ』はホラーに分類されるようです。
私にとってはやっぱり科学ミステリーだな。

喜多喜久著『マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ』カバーデザイン:篠田直樹(bright light)/写真:Adove Stock/発行:株式会社集英社/2019年9月20日発売
著者:喜多喜久/カバーデザイン:篠田直樹(bright light)/写真:Adobe Stock/発行:株式会社集英社/2018年9月20日発売


ホラーは嫌いなので読むのを躊躇していました。
勇気を出して読んでみて良かった。
超~面白かった(≧∇≦)♪♪♪


『マダラ』あらすじ 
ゲーム好き大学生3人組が、報酬目的でモニターとして『マダラ』と言うアプリをインストールする。
だが、3人が報酬を得ることはなかった。
彼女にプレゼントを買う為、『マダラ』のモニターになろうとした男子高校生は、彼女とともにアプリをインストールする。
アプリインストール後、仲の良かった2人は強烈な殺意を抑えられなくなる。
『マダラ』のインストール画面には、見ると殺人衝動を抑えられなくなる仕掛けがしてあった。
しかし、警察は『マダラ』の存在に気づかない。
『マダラ』をインストールする者が増え続ける中、その開発者にたどり着いた者がいた。


探偵役が次々に…… 
最初に出てきた3人を中心に物語が進行するものと思っていました。
そしたら何と!殺しあいですよ。
初っ端からエグい。
男子高校生と女子高校生も、しばらく自分を保とうと必死だった。
己の中の善と悪、人間性を保つ為の戦いが心理的にキツイ。
この高校生の事件で、女子高校生の親戚の大学院生が探偵役となります。
彼は、結構順調に『マダラ』の開発者を突き止めていくのですが、思いも寄らぬ所で殺されてしまいます。
「えっ?この人が解決するんじゃないの?」と、予想を裏切られました。
次の探偵役の刑事も『マダラ』を見た人間によって殺されてしまいます。
これでは解決できんではないかぁ!


予測不可能な展開 
喜多喜久さんお得意の手法でストーリーが展開されていて読みやすかった。
でも、最後にどうなるのかは予測不可能。
最初は人間が自分でインストールしていた『マダラ』でした。
これが、ある程度インストールされデータを収集することで勝手にアップデートする仕組みだったから大変。
やっと動き出した警察が『マダラ』の起動を止めるプログラムを開発しても、『マダラ』の進化に追いつかない。
おまけに探偵役になる人物はいいところまでいっちゃあ消えます。
その『マダラ』の進化に平行するのが天体の謎。
恒星と『マダラ』…接点全く分からねぇ!


職業作家になってから 
喜多喜久さんの推理小説は、だいたい殺人事件が起こらないものでした。
でも、職業作家になってからの作品は殺人事件を扱っていますね。
製薬会社の研究員としては、作中で人を殺すわけにはいかなかったのかな?
この『マダラ』に関しては、ちょっととんでないですからね。
職業作家になったからこそ、思い切って書ける内容だったのかもしれません。
『マダラ』を読みながら1話だけ深夜に放送された『コードギアス』を思い出しました。
どんだけ~ってくらいエグくても、最後はめちゃくちゃ爽やかに終わります。
そこは救いです。


ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

喜多喜久関連情報 
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コメント一覧

tataraworks-lynx50
コメントありがとうございます。
ぜひ読んでみてください。
baggio10-1969
おはようございます。
面白そうな内容、夏の合間に読んでみようかと思います。
キャッシュレス、安心が欲しいですよね(^_-)-☆

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