柴田さんの作品は、読むたびに結構趣向が違ってて楽しませてもらえるんだな。それに、登場人物の顔とかファッションとか声とかしぐさとか、気が付くと自分なりに想像して頭の中で映像で小説を楽しんでいることが多い。なんでだろう。でも、なんかそういう想像が楽しいミステリ小説。
16歳の少女が主人公なので、少し自分のその時代を思い出したりして、この年頃の女の子はそういう傾向あってある意味危ない時期だよなーなんて考 . . . 本文を読む
これ、文庫で上下巻で読みごたえありです。
やっぱり帚木さんの作品は素晴らしい。裏切らない。
このお話は、大戦時に憲兵隊員だった日本人守田という男の話。国家とは、個人とは。戦争というものは、体験した人すべての人にとって、それぞれの思いを残したものだと思う。人間とは何か、自分とは何か、死とは何か、国家のためとは何か、考えたらきりがないことに直面していたその時代の人達は、ある意味想像できない強さを . . . 本文を読む