先月のことになりますが、日本生命グランド跡地の工事現場に立ち入らせてもらいました。
大変大がかりに地盤を掘削しているため、地層がはっきりと見えました。
垂水の滝へつながる帯水層が分断されれば、早晩水は涸れるでしょう。
現場の方も細心の注意を払っていると信じたいですが、一度分断された帯水層は復活できません。
大規模開発を目の当たりにし、人が住むために山を削る、ということの意味を考えました。
工事現場…人間の大きさと比べてみて下さい
先月のことになりますが、日本生命グランド跡地の工事現場に立ち入らせてもらいました。
大変大がかりに地盤を掘削しているため、地層がはっきりと見えました。
垂水の滝へつながる帯水層が分断されれば、早晩水は涸れるでしょう。
現場の方も細心の注意を払っていると信じたいですが、一度分断された帯水層は復活できません。
大規模開発を目の当たりにし、人が住むために山を削る、ということの意味を考えました。
工事現場…人間の大きさと比べてみて下さい
紅葉した美しい垂水の山です。
これは西南から見ています。
垂水神社社報「早蕨」34号に北西上空から見た図が載っています。
い垂水の森 ろ片山公園(片山神社) は関西大学の森 に生駒山系 ×開発地
開発地全体に住宅が建つと、今までこの地に降っていた雨はもう地面にはしみ込まず、そのまま土管を通って川へ流れていきます、
垂水の滝はどうなってしまうのでしょうか?
サワガニは清流に住んでいます。
垂水の滝水が流れてできる小川にはサワガニがいます。
周囲の開発が進んでも、この地には清らかな水が湧き、それを求めて暮らす生き物が命をつないでいます。
吹田市全体が昔のような田園地帯になることはもうないでしょう。
けれども、すべての土地を開発しつくしてしまって良いか問われれば、はいと答えられる人がどれほどいるでしょう。
残したいもの、残さねばならないものがあるはずです。
開発に際しては、周囲への影響を充分に検討し配慮していただきたいと切に願うものです。
↓ 垂水のサワガニ
垂水神社の森の周辺は開発が進み、山の形は変わっていきました。
地元ではお釈迦様が寝ている姿と言われていましたが、今は頭部が住宅に変わっています。
山の北側(写真では山の背後)も同様に開発が進みました。
豊かな暮らしになりましたので、開発が悪いということではありません。
ただ、全てをなくしてしまう前に、残さねばならないものは本当にないのか、考える必要があるように思います。
昭和50年代
現在
垂水の滝は吹田三名水のひとつであり、吹田市のホームページなどでも紹介されていますが、まだ知らない方もいるだろうということで、横断幕を作りました。
掲示場所は以下の2箇所です。
①阪急北千里線豊津駅と関大前駅の間にある垂水上池公園の垂水神社の看板の下
②垂水神社の鎮守の森北側フェンス
少子高齢化の中で、数少ない人口増加地域である吹田市。
千里ニュータウンの開発と1970年日本万国博覧会開催地という輝かしい発展を遂げてきた吹田市。
けれど、そのような新しい面だけではなく、実は古代史以来連綿と受け継がれてきた由緒のある地域なのだということを、多くの皆さまに知って頂きたいと思います。
①の場所
②の場所