たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

ドラマ「アンメット」~記憶がなくても、生きていた日々が確かにある~

2024-06-30 08:14:45 | 脳出血・失語症

杉咲花主演のドラマ「アンメット」が終了した。
アンメット ある脳外科医の日記 | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)
「金八先生」や「遊戯王」の時代から
我が小屋の「押し」だった「風間俊介」さんが出演していたことで見始めたが、
失語症や脳障害に関わる悲惨な内容に驚いた。

女優の「れなさん」さんや重度の失語症。
日本語の音声も理解できないから、
私より重篤である。

【はる】さんは、
「【たろお】さんの当時が思い出されて、
 状況がリアルすぎて、
 とても見られない!」
と言っていた。

「障害のある人は、人生を諦めて、
 ただ生きていればいいと思うのですか?」
そんなセリフで思い出した。

入院してリハビリを続けていた中に
「れなさん」と同じ状態の男性の方と対面する機会を頂いた。
彼は言葉を発することはできなかったが、
周りの職員の通訳があって、
明るく笑顔で生きていた。

病院側として
「同様の患者を見せて
 状況を認識させること。」
「その上で
 どのように生きていくかを再構築すること。」
を期待していたのだろう。

ドラマでは、最終的に風間俊介が
「おれたちの人生を諦めたくない。
 私たちはやれる。」
と進み始めた。

我が小屋の場合は【はる】さんが
「この人には教員しかないんです!」
と背中を押してくれた。

あれから10年。
私は今、教員として教壇に立ち、
子ども達との穏やかな授業や歓談を満喫している。
「記憶がなくても、
 あなたが生きていた日々が確かにある。
 その自分を信じてください。」
そんなドラマのセリフに、
改めて背中をおしてもらった。



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