たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事のこと,家族のこと,そして脳出血や失語症のこと・・・。

再起動編【大腸カメラは怖くない】

2024-04-21 17:10:31 | 脳出血・失語症
 大腸カメラをするのは20年ぶりである。
 当時や麻酔を拒んだのかカメラが太かったのか、
「麻酔があまり効かずに、私自身が腰を捻って、カメラを通らせた。」
よいう記憶がある。
 今回は
「ウトウトしている間に終わります。」
という謳い文句を信じて挑んでみた。

「夏の定期健診の結果で『要精密検査』になってしまったので…」
と地元の病院でお願いすると、
「まずは日取りを決めましょう。」
ということになった。

「2日前から食事制限をして、大腸に固形物が残らないようにしておく。」
と「おかゆ」や「スープ」のセットを渡された。
「朝から病院に入って下剤を飲み始める方法と、自宅で下剤を飲み始めて、昼から検査を行う方法があるが?」
と言われ、私は「朝からの全日管理」を選んだ。
 20年前は仕事に追われていて、半日管理であったように記憶している。
「それから、ポリープがあった場合、その場で切りますか?
 切る場合は一泊での入院になります。」

忘れもしない、その日は底冷えが厳しい、令和3年1月5日(木)。
私は家内に送られて、大量のスポーツドリンクと、パジャマ等を持って病院入り。
「外来患者の受付時刻よりも早く…」
と8時30分に指定された。
外来の上の階の病室に案内され、パンツ以外を患者の服に着替える。
頭から被るタイプで、お尻の部分が避けている。
そのまま、お尻からカメラを入れられる、不思議で懐かしい専用衣。
2人部屋で、それぞれにベットに転がって待つ。

「この下剤を10分ごとに飲んで、この白紙にメモをしておいてください。」
「全部を飲み切って、最初の便が出たら、流さずに、看護師に知らせて見せてください。」
液体状の下剤(スポーツドリンクと同じような味)を言われた通りに飲み続ける。
 トイレで忙しい以外は、スマートホンをいじってのんびりできる。

「なだ色が残っていますね。便が完全な透明になるまで、下剤を飲み足しましょう。」
と追加。後の患者さんを見送って、
「透明になりましたね。検査室に移りましょう。」
と言われたのがお昼前。
「少し眠くなる薬を飲んでから検査室へ向かいますね。」

「必ず手すりに捕まって降りてください。」
麻酔薬が効き始めて、意識が朦朧としかける。
「こちらに歩きますよ。」
意識が朦朧としていて、言われたままについていく。
「靴を脱いで、診察台の上に、仰向けに寝転んでください。」
「薬を強くするので、眠くなったら、そのまま寝てくださいね。」
ここで先生が登場して
「左側に横向きになってください。膝を折った姿勢になってください。
 ポリープが見つかった場合は、その場で切っていいですね?」
「はい……」

「はい! 終わりましたよ。」
眠りに落ちた瞬間に検査は終わっていた。
「ポリープが1個あったので切りました。」
「切ったので、今日は入院になります。」
「出血しないように、安静に過ごしてください。」

 入院用の部屋は個室で、気が付くと大雪が降っていた。
痛みは全く感じないが、夜は当然の絶食。
家内に連絡をし、職場にも連絡。
「手術したので、明日は出勤できません。」
 翌日は3学期の始業式。
「人気の病院だから早く予約すれば良かった…」
自分の日程調整の甘さを恨みつつ、それでも、ポリープが無事に終わったことに安心した。

 翌日の翌日の病院食は薄い粥と牛乳寒天のような物、そしてほうじ茶だった。
「食事制限の説明書に従って、1週間後に、また診察に来てください。
 体調を問診しながら、検査の結果をお伝えします。

 食事制限は面倒だったが、
「手術したのだから」
という言葉を重く受け止めて、真面目に食事を選定していった。
 給食がほとんど食べられず、自分だけが「レトルトのおかゆ」をチンして食べた。
 「普通に食事ができること」の有難さを、改めて実感した。

「腫瘍は良性でした。術後の経過を確認したいので、来年も検査を受けてください。」
と一安心。
 次の年も同じ検査を受けて
「異常はなかったので、当分は検査の必要はありません。
 定期健診などで異常があった時に来れば大丈夫です。」

 大腸カメラの受け方の勝手がわかり、得意になったが、お医者さんの太鼓判を頂いたので、当分は受ける機会はないだろう。
 良いのだか悪いのだか……



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 再起動編【癌の疑い?!】 | トップ | 酒々井アウトレットの中華料... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

脳出血・失語症」カテゴリの最新記事