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「3.5秒に1袋売れているサプリ。」
「それってすごいよね。」
そんな広告が【はる】さんの目にとまり,
小屋の中で話題になりました。
そこで考えたのが,
「どこで売れているのか?」
といった問題。
私が
「『日本で』3.5秒に1袋ならすごいことだけど,
『世界で』なら,ありえなくもないよね。」
というと,
「だって,この商品を売っていない国もあるでしょ?」
「サプリを買えない人も,たくさんいるよ!」
と,どうにも分かってもらえない。
その場は,
そのまま「お開き」になってしまったのですが,
「教えることが仕事」の立場として,
きちんと説明できなかったことが心残りです。
何せ,
小学校6年生の算数の問題なのですから・・・・・・。
ここで,整理し直してみましょう。
<説明①>
まずは,一般的な比較。
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これが,
「3人に1人が買っている」というならば,
式)日本の人口÷買っている人=3
世界の人口÷買っている人=3
といった問題になる。
「人口」には「販売していない国」や「買えない人」も含まれるのだから,
「どこで?」という条件に「世界」があてはまるのは難しい。
しかし,
「3.5秒に1袋」という問題ならば,
式)販売時間÷日本で売れた数=3.5
販売時間÷世界で売れた数=3.5
といった問題になる。
「販売時間」はどちらも同じなのだから,
「売れた数」が多いほど,秒数は短縮される。
例えば,
「35秒間に日本で1袋売れた。
サプリ大国アメリカで7袋,
フランスで1袋,
イタリアで1袋売れた。」
と仮定する。
式にすると,
日本)35÷ 1=35(秒/袋)
世界)35÷(1+7+1+1)
=35÷10=3.5(秒/袋)
となる。
つまり,
調査地域の人口が何人いようと,
買わない人がどれだけたくさんいようと,
販売の総数が多ければ多いほど良いのである。
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<説明②>
別の条件に置き換えて考えてみましょう。
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たろおの小屋の住人6人のうち,
1人が買ったとする。
小屋周辺の住人30人のうち,
3人が買ったとする。
たろおの小屋で買った人の割合は,
6÷1=6で「6人に1人」。
周辺住人で買った人の割合は,
30÷3=10で「10人に1人」となる。
一方,
販売時間を1分間と仮定すると,
小屋の住人では,
60÷1=60で「60秒間に1袋」。
小屋周辺では,
60÷3=20で「20秒間に1袋」。
この計算に,
住人の総数は全く関係ない。
もちろん,
買っていない人の数も関係ないことは一目瞭然である。
「どれだけの数が売れたか」だけが焦点なのである。
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①と②,どちらの説明の方が分かりやすいでしょうか?
小学生には②の方が分かりやすいかもしれませんね。
これは,小学校6年生で学習する
「単位量あたり」という内容です。
「割合」の応用ですので,
小学生のレベルではかなり難しい学習です。
でも,日常生活に直接活かせる,大切な内容です。
ちなみに
「速さ」や「人口密度」も一緒に学習します。
いずれにしても,
「○秒間に1つ」というのは,
「○人に1人」という売り文句よりも
当てにならないということですね。