久々に映画館で泣かされました。
「カラフル」
監督:原恵一 原作:森絵都
原作は読んでいたから、もちろんストーリーも結末も知っていた。それでも、それでもやはり涙がポロポロこぼれてしまった。泣かせどころドンピシャで泣いたのが癪ではあるけれど、久しぶりに泣いてスッキリした。いい映画を観た、と思う。
物語は、死んだはずの「ぼく」が、成功すればまた生まれ変わることができるという「再挑戦」に当選するところから始まる。再挑戦とは、自殺した少年・小林真の身体に入って、「小林真」として生きること。でも、小林真少年の生活には、学校でのいじめや母親の不倫、思いを寄せる女の子の援助交際など、様々なことがありーー。
僕が初めて原作を読んだ頃は、たぶん中学生か高校生だった。主人公・小林真と同年代で、思い通りにいかない毎日で、心と体のバランスがぐちゃぐちゃで、いつも心のどこかが痛かった。いじめられていた訳でも、家庭内に何かトラブルがあった訳でもない。それでも、僕は「カラフル」を読みながら、憧れていた。
明日から、別の人間にリセットできたらいいのに、と。
小林真である「ぼく」が、家族に抱いていたネガティブな思い。それがほどけていく過程は、じんわりと泣けてくる。見えていなかった本当の思いに気づいて、自分がどれほど大切に思われて、他者に必要とされているかを知る。人はいろいろな「自分」を抱えて生きていて、それが普通なんだということ。そうして、暗い色だったはずの世界は色鮮やかに輝き始める。
そんな簡単に物事は解決しないし、渦中にいる時は痛くて苦しい。光に向かっているのか、もっと深い闇に沈んでいるのか、それすら分からない。だけど、ほんの少し自分が変わることで、周りの景色も変わっていく。だから、歩き続けることをやめないでほしい。物語は、そんなメッセージを発している。自分にも他人にも明るい色ばかりを求めてしまいがちだけれど、そうじゃないんだ。
人は、一色じゃない。カラフルでいい。
それは思春期の少年だけでなく、
今の僕にも強く響く。
ってかね、プラプラがかわいくてたまらないの(笑)!
「カラフル」
監督:原恵一 原作:森絵都
原作は読んでいたから、もちろんストーリーも結末も知っていた。それでも、それでもやはり涙がポロポロこぼれてしまった。泣かせどころドンピシャで泣いたのが癪ではあるけれど、久しぶりに泣いてスッキリした。いい映画を観た、と思う。
物語は、死んだはずの「ぼく」が、成功すればまた生まれ変わることができるという「再挑戦」に当選するところから始まる。再挑戦とは、自殺した少年・小林真の身体に入って、「小林真」として生きること。でも、小林真少年の生活には、学校でのいじめや母親の不倫、思いを寄せる女の子の援助交際など、様々なことがありーー。
僕が初めて原作を読んだ頃は、たぶん中学生か高校生だった。主人公・小林真と同年代で、思い通りにいかない毎日で、心と体のバランスがぐちゃぐちゃで、いつも心のどこかが痛かった。いじめられていた訳でも、家庭内に何かトラブルがあった訳でもない。それでも、僕は「カラフル」を読みながら、憧れていた。
明日から、別の人間にリセットできたらいいのに、と。
小林真である「ぼく」が、家族に抱いていたネガティブな思い。それがほどけていく過程は、じんわりと泣けてくる。見えていなかった本当の思いに気づいて、自分がどれほど大切に思われて、他者に必要とされているかを知る。人はいろいろな「自分」を抱えて生きていて、それが普通なんだということ。そうして、暗い色だったはずの世界は色鮮やかに輝き始める。
そんな簡単に物事は解決しないし、渦中にいる時は痛くて苦しい。光に向かっているのか、もっと深い闇に沈んでいるのか、それすら分からない。だけど、ほんの少し自分が変わることで、周りの景色も変わっていく。だから、歩き続けることをやめないでほしい。物語は、そんなメッセージを発している。自分にも他人にも明るい色ばかりを求めてしまいがちだけれど、そうじゃないんだ。
人は、一色じゃない。カラフルでいい。
それは思春期の少年だけでなく、
今の僕にも強く響く。
ってかね、プラプラがかわいくてたまらないの(笑)!