《善意は悪意を凌駕する》 此れだけは言い残しておきたい 〜桐島 絶対権力は絶対腐敗するってよ〜

裏と表を使い分ける器用さが全く備わっておらず損ばかりしてきた。縁と運だけで生きさせていただいております。

原点 検察の理念

2021-03-04 10:15:01 | 日記
検察の理念
この規程は,検察の職員が,いかなる状況に
おいても,目指すべき方向を見失うこ となく,
使命感を持って職務に当たるとともに,検察
の活動全般が適正に行われ,国 民の信頼という
基盤に支えられ続けることができるよう,検察
の精神及び基本姿勢を 示すものである。
検察は,公共の福祉の維持と個人の基本的人権
の保障とを全うしつつ,事案の真相 を明らかに
し,刑罰法令を適正かつ迅速に適用実現するため
,重大な役割を担ってい る。我々は,その重責
を深く自覚し,常に公正誠実に,熱意を持って
職務に取り組ま なければならない。
刑罰権の適正な行使を実現するためには,事案
の真相解明が不可欠であるが,これ には様々な
困難が伴う。その困難に直面して,安易に妥協
したり屈したりすることの ないよう,あくまで
真実を希求し,知力を尽くして真相解明に当たら
なければならな い。
あたかも常に有罪そのものを目的とし,より重い
処分の実現自体を成果とみなすか のごとき姿勢と
なってはならない。我々が目指すのは,事案の真相
に見合った,国民 の良識にかなう,相応の処分,相応
の科刑の実現である。
そのような処分,科刑を実現するためには,各々の
判断が歪むことのないよう,公 正な立場を堅持すべ
きである。権限の行使に際し,いかなる誘引や圧力に
も左右され ないよう,どのような時にも,厳正公平,
不偏不党を旨とすべきである。また,自己 の名誉や評
価を目的として行動することを潔しとせず,時として
これが傷つくことを もおそれない胆力が必要である。
同時に,権限行使の在り方が,独善に陥ることなく,真
に国民の利益にかなうもの となっているかを常に内省し
つつ行動する,謙虚な姿勢を保つべきである。
検察に求められる役割を果たし続けるには,過去の成果や
蓄積のみに依拠して満足 していてはならない。より強い検
察活動の基盤を作り,より優れた刑事司法を実現す ること
を目指して,不断の工夫を重ねるとともに,刑事司法の外,
広く社会に目を向 け,優れた知見を探求し,様々な分野の
新しい成果を積極的に吸収する姿勢が求めら れる。
これらの姿勢を保ち,使命感を持って各々の職務に取り組む
ことを誇りとし,刑事 司法の一翼を担う者として国民の
負託に応えていく。

1 国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき
責務を自覚し,法令を遵 守し,厳正公平,不偏不党を旨と
して,公正誠実に職務を行う。
2 基本的人権を尊重し,刑事手続の適正を確保するとともに
,刑事手続における裁 判官及び弁護人の担う役割を十分理
解しつつ,自らの職責を果たす。
3 無実の者を罰し,あるいは,真犯人を逃して処罰を免れ
させることにならないよ う,知力を尽くして,事案の真相
解明に取り組む。
4 被疑者・被告人等の主張に耳を傾け,積極・消極を問わ
ず十分な証拠の収集・把 握に努め,冷静かつ多角的にその
評価を行う。
5 取調べにおいては,供述の任意性の確保その他必要な配慮
をして,真実の供述が 得られるよう努める。
6 犯罪被害者等の声に耳を傾け,その正当な権利利益を尊重
する。
7 関係者の名誉を不当に害し,あるいは,捜査・公判の遂行
に支障を及ぼすことの ないよう,証拠・情報を適正に管理
するとともに,秘密を厳格に保持する。
8 警察その他の捜査機関のほか,矯正,保護その他の関係
機関とも連携し,犯罪の 防止や罪を犯した者の更生等の刑事
政策の目的に寄与する。
9 法律的な知識,技能の修得とその一層の向上に努めると
ともに,多様な事象とそ の変化にも対応し得る幅広い知識
や教養を身につけるよう研鑽を積む。
10 常に内省しつつ経験から学び行動するとともに,自由
闊達な議論と相互支援を可 能とする活力ある組織風土を構築
する。