かつて通勤の車中 1時間程を移動図書館と称し、読書に費やしていた
若く、生意気な時期で 硬派のものを好んで読みふけった
高橋和己氏作品もその一つで 陰鬱で難解な文章が なぜか当時の私の心に合致した
最近になって書架を探した大半は処分し残したはずが3冊ほど処分忘れか 出てきた
数十年ぶりに読み返す気になる。 格調高く重厚な文章 高い格調と重苦しい文章を
それ故、敬遠し 手にすることはなかったがこの時期敢えて読み直す気になったのは
否応なく時間がたっぷりあるこの時期だからこそだ
硬く、暗い文章は 相変わらずで 再読にもかかわらず読み切るのに 数日を要した
と、言え さらに買い直す気にならなかったのは
「陰々滅々」とした文章が今は相応しくないとの 判断からである