潮風に吹かれて

日常の出来事を記した日記です。

潰されたオトコ

2023-05-29 21:45:55 | 日記


親の思い込みに潰された、

自分の自信に潰された、

周囲の期待に潰された。

可哀そうなオトコ。

 

もう、つぶれているのに、まだ立ち直ろうとする、そして、また潰される。

 

もう、立ち上がるな、なにもするな、なにかしようとするな、

無になろう、期待も、希望も、思い込みも、みんな捨てて、無になろう。

 

部屋の隅でジッとして、頭のてっぺんに気持ちを集中させ、なにも考えず、動かず、耳もふさぎ、すべてから逃げて、ジッとして、なにも考えず、体に鳥肌が立つまで、ジッとして、なにもするな!

 

そうしていれば、いつかは思い込みも、自信も、期待も、そんなものはみんななくなり、素直な自分が見えるよ。

 

無理のない、ありのままの自分が見えるよ、それまでは、なにもするな、間違っても頑張るとか努力とか、そんなものは絶対にするな、他人にどう思われようが、どぉーでもいい!、
自分の姿さえ見えれば、こっちのもんだ!、それまでは、なにもするな!

 

自分は、こうやって、生きてきた、そして今があるんです。

 


帰り道での出来事

2023-05-23 22:42:26 | 日記


今日は、悲しい想いがあった。

会社帰り、雨のあがった帰り道。

片側3車線の広い通りを渡る横断歩道、歩行者用信号が青になり、大勢の人々が駅のある方へ向かって歩き出す。

そんな帰宅を急ぐ人々の流れを妨げるように、大きなビニールの塊を、まるで運動会での大玉転がしがごとく押して歩く老人、多分、ホームレス??

片側3車線の広い通り、横断歩道を大玉を転がしながら横切る。

しかし、あと一車線を残したところで大玉が崩れ、とうとう老人は立ち往生となってしまった。

渡りきれなかった、、、まもなく車道側の信号が青になる。

生活の糧が車道に散らばり、老人は身動きできず、呆然と立ち尽くす。

車道側の信号が青になり、片側三車線のうちセンターライン側二車線の車は一斉に動き出す。

一番歩道に近い車線には、壊れた大玉に行く手を塞がれたタクシーら数台の車。

車が動き出したのをみて、あわてて壊れた大玉を引き集め歩道に運ぶ老人。

あたりには生ゴミの臭いが立ち込める、、、大丈夫か、、、、??

歩道側の車線の車は、先頭のタクシーを追い抜き、センターライン側の車線に移り交差点を抜けて行く。

最後まで塞がれた車線に残ったのはタクシー1台、タクシーをバックにプラごみを集める老人、生活の糧。

こんなシーン、ずーーーと立ち止まってみてしまいました。

老人に何があって、今、プラごみを集める人生になったのか?

とても悲しい、きっと、ほんの些細なきっかけから、こんな生活になってしまったのでしょうね?

日々の生き方を一つ間違えば、私も、私の家族も、明日は、あの老人の様になっているのかも知れない?

どうか、そんなことになって欲しくない。

残り、仕事をできるのも2年ちょっと、年金暮らしへの不安、明日は、あの老人の様になる??

そんな不安なシーンを見てしまいました。

でも、

でもね!、

でも、その次の瞬間、ものすごく、泣きたくなるような素晴らしいシーンを見ることになったんですよ!!!

一番歩道よりの車線の先頭に止まっていたタクシー、なんと、ハザードを点滅させて、横断歩道の前、すなわち老人の前に止まったままになっているんですよ。

最初、客待ちかとおもったけど、タクシーに近寄る若いにーちゃんの乗車を拒否し、そのまま老人の前にハザードを点滅させながら停車し続けているんです!

そう、そのタクシーのドライバーさんは、車道で大玉の残骸をかき集める老人を守っていました。

もし、このタクシーが停車していなければ、歩道側の車線を走ってきた車と老人は、とても危険な状況になる事は、私でもわかりました。

ゴミの悪臭立ち込めた横断歩道で崩れたプラごみをかき集める老人と、それを守るタクシードライバー。

それまで自分の事が不安だっただけに、おもわず泣き顔になってしまった、そんな帰り道でした。