十人十色 ゴミ屋敷や汚部屋の住人
引きこもりの44才の息子を刺殺した元農林水産省事務次官の裁判についての私なりの感想の続きです。
父親が一人暮らしの息子の部屋を訪ねた時に、父親は多分、息子本人の様子や心身の状態よりも、
家一杯に散らかっている汚いゴミの山が気になったのだろうと思います。
仕事柄、所謂 役人として上から目線で、関与先を視察している時と同様に、
客観的に、常識的な目線で、かく在らねばならない。
こうあるべきだ。と言う視点で、息子の住んでいる屋敷を点検して、
鼻を突く悪臭や吐き出された痰やゲロ等の汚物と格闘して、情け無さに涙を流し
耐え難い屈辱と込み上げる怒りを抑えながら親としての責任感から、
散らかって足の踏み場の無いような汚部屋のゴミを片付けていたのではないかと想像します……
赤の他人のゴミ屋敷や汚部屋ならば、
耐え難い程の臭いや虫。カビや埃等が身体にダメージを与えますが、
血を分けた実の息子の住んでいる部屋ではありませんし、汗は流しても、涙が止まらない程の悲しみを味わうことも無いと思います。
遺品整理を職業としている方の文章を読むと、故人が気の毒で、涙が止まらない時もあるそうですが、吐き気や震えにも直に慣れて淡々と仕事をこなしていけるようになるそうです。
赤く染まったカランコエ
初めての子供。しかも男の子。
両親の期待はいかばかりだったでしょう。
例えおもちゃや洋服、靴のお片付けが少しぐらいキチンと出来なくても、文字通り、文字や算数等のお勉強が大事と、
這えば立て、立てば歩めの親心で、エリート学校へのお受験に一生懸命だったことでしょう!
私の周りにも、高学歴ですが、片付けや家事が駄目な女性がいます。
発達障害と言うよりも、両親特に口喧しい教育ママゴンに勉強、勉強と追い立てられて、
子供時代にそう言う基本的な躾を受けて来なかったと言う感じですね………
学歴云々以前に、人並みに整理整頓が出来て、住居がゴミ屋敷や汚部屋では無い。それなりに掃除が施されていて綺麗。
ゴミは指定された日時、場所に規定のゴミ袋に入れて出すのが、所謂普通の日本人の常識です。
が何時の頃からか、ゴミ屋敷や汚部屋の住人が増えて来ていると思いませんか!?
ゴミ屋敷や汚部屋に住んでいる人は、みんな発達障害?
イイエそんなことは無いと思います。
困った事に、本人達は、そんなに汚い家屋敷だと思っていない様なんです……
あのゴミにしか見え無い穢らしい汚れ物が、宝の山らしいのです!
自称芸術家のお宅に、町内の用事で訪ねる時には、冒険者の覚悟が必要です。
玄関に着くまでに蛇が出て来るかも知れません。
庭に堆く積まれたガラクタが倒れて来るかも知れません。
住人も十人居ればみんな違っています。
十人十色とは良く言ったものです。
顔や姿形、各種の能力、声や考え方だけで無く、
やることなすこと、全部十人居れば十人全部違っています。
みんな違ってみんな良い。
作るとか、できちゃった結婚とか言いますが、子供は親を選べません。
子供は天からの授かり物!!