→♂♀←no.1_2008_Dust In The Wind

Dust In The Wind
おいコい(巷じゃおいコー）大人組のお話。
なんて書くと大人と子供を区別しているみたいだが、
「所得がある社会的な責任がより直接的になっている人たちが大人」
ってことで便宜的とはいえ、登場人物たちを
大人とそうじゃない人で区別したことをご容赦ください。

兎にも角にも
この”Dust In The Wind ”は相当、楽しみました。
あまりのおもしろさに、後半、ゆっくり、ゆっくり読みました。

おいコいのＮ巻(2巻?)でもデジャ・ヴとのシンクロがありました。
そのときはおいコいの舞台にデジャ・ヴメンバーゲスト出演の色が
強かったですが今回は「桐島」と「かれん」に反映される
両作品の特性同士が絡み合うような心地よさもあり、楽しいです。

それから、物語の核(と私が思っている）”かれんの芯の強さ”が
端的の描かれているばかりか、桐島先生によるあぶり出しチックな
「かれん魅力」表現が良いです。

あぶり出しチックというのはブラックホールの観測（直接観察できないため、周囲に起こる現象から観測する)や近接場光の観察っていうことです。
直接分かるのではなく、周辺からジワジワ伝わってくる特性の”強さ”、
繰り返しつつ強調すれば
”かれんの芯の強さ”の強さ！を
桐島先生はじめ、マスター、由里子さんが示してくれる。

それはブラックホールを感じるためには
高性能な検出手段や完成度の高いモデルが必須同様、
おいコい登場キャラが魅力的であることを示す。

ゆっくり、ゆっくり読みながら、キャラを楽しませていただいた
一篇でした。

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