造りの切り身のやけに小さい仕出し弁当だった。
ふだん目にするものの4分の1くらいにみえた。
京風というわけでもなかろう。
切り身の小さいことばかりがアタマに残ってしまった。
どうもそういうもののようだ。たべながら話しやすいように一口大になっているのか。普通の刺身だって一口でいけるが。
淡い味付けの焚合せ やしめじ御飯はもうすこしたべたいところ。
なんとなく仕出し弁当とよんでいたが、予約にもとづいて調理するのが「仕出し」で、注文を受けてすぐにつくって提供するのが「出前」というような違いがあるらしい。
「宅配弁当」との対比では、容器が回収されるということも「仕出し」の要件のようだ。
バイト先で朝、「仕出し弁当たのむけど、どうする?」と聞かれたことをおもいだす。外に出ていたくて2、3回断ったら、声をかけてもらえなくなった。