天満宮は天神様が海からお上がりになり祀っていたものを、水戸光圀公(黄門様)が菅原道真公を祀るようにしました。
天満宮本殿は享保年間に移転新築して300年にわたり、一度も災害に遭わずに現在まで続いています。
その間、幕末の天狗党の乱や3度あった湊の大火、第二次世界大戦で空襲や艦砲射撃、東日本大震災、那珂川の氾濫、拝殿火事もありました。
そのすべてから難を逃れています。
天狗党の乱では、すぐ上にある「夤賓閣(いひんかく)」が焼失、反射炉も壊されました。
大洗町祝町から大砲が撃ち込まれ、天満宮の側には不発弾が残されています。
昭和22年4月29日の湊の大火では、天満宮すぐ近くの明神町裏通りから出火し7時間燃え続け、町の大半1,210戸1,508棟が焼失しました。
西の大阪・東の那珂湊とさえ言われるほどでしたが大火によりその名残りはほぼ消滅してしまいました。
東日本大震災では津波が400m手前で止まり、中の鳥居は倒れましたが拝殿、本殿とも無事でした。
昭和47年10月の拝殿の火事では、隣接している本殿に燃え移ることはありませんでした。
天満宮本殿は現在も当時のままで御神体は元禄年間のもの、本殿は享保年間のものが300年を超えて存在しています。
これだけある災害の中で、災害に遭わないというパワースポットなのではないでしょうか。
これから本殿の改修工事があります。
大切に残してほしいと思います。
境内には、出世稲荷大明神、草薙神社もあり、
草薙神社は日本武尊をご祭神として祀り、ご神徳は五穀豊穣、商売繁盛、開運招福などです。
また池に映る木々がハートに見えると恋愛が成就するとも言われています。