忘れ残りの鳥たち

身近な生き物が大好きで、野鳥をカメラで撮り始めて25年、野鳥たちとの出会いの記録を、画像と短いコメントで掲載します。 

忘れ残りの鳥たち

2015年02月03日 | ペットー野鳥

1.「初冬の雑木林にやってきたジョウビタキ」

 

・急いでカメラを取りに帰ってきたら、まだ居ました。ふんわりした雌の若鳥です。5メートルくらいに近づいても逃げません。しばらくうっとり眺めました。 


 

 2.「枯れ野のコミミズク」

・都会の川にも冬になるとシベリア、ロシアからコミミズクが渡ってきます。河川敷の枯野原で野ネズミを捕食して越冬します。春になり野原一面に菜の花が咲く頃北へ帰ります。射るような眼光の鳥です。 


 3.「昼寝から目覚めたトラフズク」

上州利根川沿いの防風林でカメラ構えていると、近所の農家の子が「何やってるの~」と駆け寄ってきた。するとトラフズクは”カッー"と眼を見ひらいて警戒のポーズ。たぶんその幼児を犬か何か獣と思ったのでしょう。 


 4.「ベニマシコ」

  

冬の夕陽に赤く染まる農道で帰路を急ぐ私は、セイタカアワダチ草の実を夢中に食べている紅猿子(べにましこ)に遭遇しました。紅色が更に濃く目にしみました。 


 

 5.「モズと紅梅」

公園の梅林で或る年の冬このモズ(雄)と遊びました。今はもうこの手の写真は撮らなくなりました。行政から後期高齢者という「肩書」を頂き、”寝たきり”にならぬよう暇をつくっては、重いカメラを抱えて、あてもなく「鳥」を求めて徘徊しています。


 6.「大黒ふ頭のタカサゴモズ」

横浜ベイブリッジを過ぎ、大黒JCTから地上に降りました。そこから大黒「海釣り公園」脇の緑地まで10分ほど行くと、その鳥をすぐ見つけられました。横浜港、タカサゴモズ(台湾・中国生れ)、に「貨物船」という言葉を加えれば、連想されますね。この鳥はきっと貨物船に乗って日本へ来たのでしょう。在来のモズより二回りほど大きく、頭は灰色です。な~んとなく”おっとり”した動作の鳥でした。初めての土地に慣れないせいでしょう。このタカサゴモズの子孫?が「東京港野鳥公園」で繁殖しているとか・・・聞きました。


7.「苅田のタゲリ」

 「北風に背を向けて」  

荒川に架かる鉄橋の上で車の中から、初めてこの鳥を見つけたときは、カラスか鳩の群れかと思いましたが、ちょっと違うんです。引き返して彼らの降り立った「荒起こし」の済んだ田に近づくとタゲリの群れが60~70羽冬日を浴びて羽根を休めていました。苅田脇の芝地でミミズなど虫を食べて、ひと冬を越します。そして春にはモンゴルやロシアに戻り、繁殖します。”ミャオーミャオー”とか子猫のように鳴くそうですが、私は聞いていません。


8.「イソヒヨドリ・・江ノ島 の磯にて」

関東近辺の人なら一度は行ったことがある湘南海岸江ノ島の表磯で撮りました。イソヒヨドリは岩場右手の切り立った崖の上をしきりに注視しています。そしていきなり飛び上がったかと思うと、トンボを切って舞い降り、美しい声で鳴きながら、羽根をバタつかせながら右へ左へ駈け回ります。まるで踊っているように見えました。どうやら求愛のディスプレーをしていたようです。(ビデオでお見せできないのが残念) 雌鳥は地味な黒褐色をしています。崖のどこかに愛の巣を造るのでしょう。


9.「アキニレの種子をたべるマヒワの群れ」 

いつもならカワラヒワが群れるアキニレの木の下で、この冬はマヒワの群れが種子をたべていました。少し近づいても逃げません。写真右側の鳥が雄です。左の二羽は雌です。カワラヒワより小さく、優しい顔をしています。ハンノキに何十羽も群れて種子をたべているのは、よく見かけました。ロシア、沿海州辺りから冬を越すために渡ってきます。


 10.  「ビンズイ」

二月の末頃、荒川河川敷の松林を歩いていると、林の切れた明るい草むらに、何やら鳥を二羽見つけました。近づいてやっと以前図鑑で見たビンズイだと判りました。5メートルほど寄って松の木の下にしゃがんででカメラを構えましたが逃げません。ビンズイはゆったりした足取りで松葉の落ちた草むらの中を虫を探しています。警戒する素振りは見せません。大きさはムクドリくらいかな。背中の茶色はオリーブ色がかっています。胸の縦縞の間の白色はくっきり明るく、見た目は地味ですが、柄のくっきりした鳥でした。夏に高原で繁殖するそうです。