goo blog サービス終了のお知らせ 

じょゆう(ためごろう) ★ 海音 ハートフルディナーショー♪

リズミカルな響き~輝きの旋律 煌めきのハーモニー♪音の美のクォリティーを求めて優しく心に届けます♪

感謝

2011-06-14 23:56:09 | ためごろう
お礼が遅くなってしまいました。


この度のディナーショーにお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

ライブをする度に、自分はひとりではないということを実感いたします。
日常の生活の中で時折孤独感を味わい、とてつもなく人恋しくなることがあります。

自分は何に向かって生きているんだろう・・・
結局はひとりぼっちなんだ・・・

そんなことを考えることが度々あります。


けれど、心がライブに向かっている時、またライブ当日は、いつもそこには人がいます。
自分を支えてくれる人たちがいます。

そこで初めて、自分はひとりではないと感じるのです。


私は、もしかして、それを感じるために歌っているのかも知れません。
それを感じ続けたいために歌い続けているのかも知れません。


今回のライブは、特に強く感じました。


もう、あえて多くは語りません。
私の想いは、おひとりおひとりにちゃんと届いていると信じていますから。


このライブに携わってくださったみなさま、見守ってくださった方々に深く深く感謝いたします。

何もお返しすることはできませんが、ひとつあるとすれば、私は私の歌を歌い続けることなのだと思います。


ありがとうございました。

               じょゆう


ためごろうと日記

2011-04-22 23:45:38 | ためごろう



私は日記は書かない。

単に、めんどくさいから。

家計簿はつけるのに・・・

と言っても、1か月くらいまとめてつけたりするけど
思い出すのに半日くらいかかる(爆)


でも、たま~に書くブログなんかを読み返すとおもしろい^^

私は過去を振り返ることが好きみたい。
その時の想いがよみがえってきたりする。

こんなにつらかったのに、今は乗り越えたんだな~~とか

こんなくだらないことであほみたいに悩んでたんだな~~とか

この頃は楽しかったな~~とか・・・


過去を振り返ると今の現実が幸せだったり、逆に切なかったりするけれど、全部自分の歴史だから否定したくないし、過去の出来事が未来へのバイブルになったりする。


だから、日記は捨てられない。

相手にも捨てて欲しいとは思わない。


私は不思議なくらい、相手の過去に嫉妬はしない。

というか・・・

過去に嫉妬している人が信じられない。


だって・・・


終わったことでしょ?


現在進行形ならともかく、終わってる人に嫉妬してどーすんの?

だから、過去の恋愛話を聞くのは好きだ。
自分の好きな人が、どんな人とどんな恋愛をしてきたのか、興味深々^^

聞いて嫉妬するどころか、おもしろがっている。
おもしろがる私を見て、彼も楽しそうに話す。

ほほえましいじゃないですか^^


冷めてるのかと言えば、むしろ逆。
現在進行形のことにはめちゃめちゃ嫉妬深いから(^_^;)



私は日記は書かない。

日記というものが日々の記録であるなら、ネット上にある私のブログは日記ではない。

必ず、誰かに向けて発信している、いわばメッセージのようなものだ。

伝えたい相手と伝えたいことがあるときにブログを書く。


じゃぁ、今書いているこのブログは・・・・・誰に?

若き日のセレナーデ

2011-04-17 23:38:03 | ためごろう


彼は昼休みにはいつもその店にいた。
昼食のあとのコーヒーを飲みに来て、マスターと少し話す。。。
それが彼の日課だった。

その店には学生時代、私もよく通った。

気の置けない常連たちとの会話や、マスターの包み込むような笑顔に逢いたくて・・・いや、
それは多分いいわけだろう・・・彼に逢いたくて通っていたのだ。

学生時代、社会人の彼とはお互いに好意を持っていたが、当時の私はばかがつくほど純情だったため一歩を踏み出すことができず、時が過ぎていった。

そして卒業と同時に故郷へ戻り、彼とは距離ができてしまったが、それでも私は忘れることはできなかった。


やがて、彼に恋人ができ、私も他の人を好きになった。

けれど、その恋が終わったとき、失意の中で願ったことは、「彼に逢いたい」・・・だった。


失恋から一夜明けた朝、目覚めた私は後先考えずに電車とフェリーを乗り継いで、昼ごろ店に着いた。
いつもなら彼が店にいるはずだ。その時間をねらって来たのだから・・・
他の人に失恋したばかりだというのに、胸が高まった。


どきどきしながら扉を開けると・・・

いたのはマスターの奥さんだけだった。
店に来ることはめったにない奥さんがいることに不安がよぎった。


「マスターは?」

「今日は○○くん(彼のこと)と一緒に大阪に行ってるんよ。」

「え・・・・・」

ショックを隠すのが精いっぱいだった。


    どうして今日に限って・・・


昼休みのほんのひと時、彼に逢えればそれでいいと思っていた。
それで帰ろうと思っていた。
携帯電話もない時代、私がここにいることを告げることもできない。


しばらく奥さんと話をし、そろそろ店を閉めるというので帰ろうとしたまさにその時、扉が開いた。
マスターが入ってくるのが見えた。

「あ、マスターお帰り」

「あれ? なんでお前がここにいるん?」

その声に、マスターの後ろからもうひとりが顔をのぞかせた。


    彼だった!


えええええええええええええええ!

私は心の中で叫んだ。
彼もびっくりした様子で尋ねてきた。
「どうしたん?」

そらそうだろう。
平日のこの時間、海の向こうで仕事しているはずの私がいるのだから。
彼は彼で、有給を取ってマスターと大阪に行って予定より早く帰ってきたという。

私はこの偶然に感謝した。
いつもの昼休みなら、彼はとっくに仕事に戻っている。
あるいは、私がほんの少し早く店を出ていたら彼には逢えなかった。


しばらく彼とたわいのない話をしたあと、
「どこか行きたいところある?」と聞かれたので、海につれて行ってもらった。


浜辺で波と戯れている私を、彼は防波堤に腰をかけて眺めていた。
ふと振り返るとそこに彼がいる・・・
失恋したばかりの私にはその安心感が夢のようだった。

日も暮れかけたので、私を店に送り届けて、夜また来ると約束して別れた。


店で待っていると、彼が恋人と一緒に入ってきた。
恋人ができたことは知っていたのでショックでもなかった。
私に彼女を紹介し、彼女にも私を紹介してくれた。

しばらくすると常連たちがやってきて、にぎやかになった。
そのうち1人帰り2人帰り、やがて彼女も彼に何かを告げて帰っていった。


私と彼と2人になった。
もちろんマスターはいる。

カウンターに座っている私たちの前に、マスターが無言でキャンドルを置いた。
そして店の照明を少し落とした。
まるですべてを悟っているかのように・・・


冗談ばかり言っていた彼が、まじめな顔で口を開いた。

「何かあったんか?」

それまで何も聞かずにいてくれた、彼の優しさを感じた。


私は、失恋の痛手を癒すために来たのだけれど、そのときは相手のことはどうでもよくなっていた。
ただ、彼といられるそのひと時を大切にしたいと思った。

わけを話すと彼はずっと聞いてくれ、たまにアドバイスもしてくれた。
マスターにも聞こえているのだろうけれど、口を挟んではこない。


その夜は、みんなが大人だった。

彼も、彼女も、マスターも。。。



次の日、地元へ帰った私は店にいる彼にお礼の電話をした。
彼女のことも気になっていたので、彼女には何も言われなかったのか?と尋ねた。

すると彼はこんなことを言ってくれた。

「あいつ(私のこと)とは一生友だちとして付き合っていきたいから、あいつがつらいことがあってこっちに来た時は会って話も聞いてやりたい。だからお前もそのことは分かっていてほしい。と話したら、わかってくれた。」と・・・

うれしかった。

そして、彼女のためにも、もう迷惑はかけられないと思った。


私が22、彼が23歳のときだった。




あれから数十年経った今でも、思い出すと胸がキュンとなる。

彼は年齢のわりに、とても大人の雰囲気があったのでよくモテた。

たとえば、バーのカウンターにひとり座って足を組み、グラスを持った右腕のひじをついて飲む姿。。。
彼にはそんなイメージを持っていたが、このことがあって以来、私は彼をキャンドルの似合う男と名付けている。(SMじゃないですから^^;)

それ以来私は、イケメンというより、そんな雰囲気を持った男がタイプになった。
なかなかいないもんである。


その彼とはその後どうなったか・・・


それはご想像にお任せ。


ただひとつ言えることは・・・

彼は間違いなく私の運命の人だということ。


運命の人とは・・・結婚するとかしないとかは関係なく、自分の運命を変えてしまうほどに好きになった、一生にただひとりの人だと思っている。


そんな人に若くして出会えたことに感謝している。