自分が小学生の頃は、夏休みの工作を誰かに手伝ったもらった記憶がありません。工作か理科研究かどちらかを提出すればよかったので、いつもどちらか一方だけ挑戦していました。
夏休みの理科研究に関しては、まとめ方がよくわからなかったので、父親に手を貸してもらった覚えはあるのですが、工作を手伝ったもらったことは決してありませんでした。
初めて工作を作ったのは小学校3年生。乾電池と豆電球と厚紙で懐中電灯を作って持って行きました。まだ電気のことが全くわからなかった頃だったので、自分なりにがんばったつもりだったのですが、担任の先生の反応はそれ以上で、厚紙で包まれた本体を見て、電池自体も自作したと勘違いしたらしく、異様なほど褒めちぎってくれました。
小6のとき、再度工作に挑戦し、このときは、設計図の段階で小学六年生の雑誌に応募し、金賞か何かをとって顕微鏡の賞品をもらいました。
そして、実際に作り上げて学校に持って行ったら、簡単な作品であるにもかかわらず、優秀作品となり、市内の工作展に飾られてしまいました。でも、同学年の子が、当時では珍しい手作りのシンセサイザーらしき楽器を作り上げていて、びっくりしました。その作品と並んでいたので、自分の作品がみすぼらしく感じました。自分の作品は「自動えさやり器」でした。
正直、どんなつまらないものでも、子供が自分だけの力で、作品を作り上げることがとても意義があると思っています。
しかし、子供の通う発明教室から「設計図を提出してください。」「設計図は、単純な箱や本立てではなく、機械的な動きや工夫を取り入れたものにしてください。」「材料を用意するために、設計図はできるだけ正確に書いてください。」などたくさんの注意書きのあるお知らせが出されていたので、不本意ながら、手を貸してしまいました。
一度手を貸してしまうと、そこはじぶんのオタク魂に火がついてしまう悲しい性のため、夏休みの工作は、モーターを利用した木工作品「動物機関車」になりました。
機関車だけでもかなりの難しさだと思うのに、貨車もつなぎ、そこに動く動物まで乗せました。キットでもない状態なので、材料の加工も大変です。発明教室の工具や機械があればこそできる作品となりました。
完全に設計から部品の準備まで自分と息子でやっただけにできあがったときの達成感はかなりのものです。
そして、夏休みが終わり、学校に提出したその作品ですが、案の定(父親に作ってもらったという判断からか?)何の賞もとることなく、すぐに返されてきました。
先日、せっかくの苦労を無にするのは悔しいので、作品の画像や動画をユーチューブにアップしておくことにしたので、ぜひ、見てください。
手作り作品