たま のほほん日記

私が歌手、演劇等のお仕事のなかでまた日常生活のなかで感じたことを日記形式で書いていきます。ぜひご覧ください。

胃痛に苦しんだ日

2008-03-26 20:56:00 | 日記
3月26日 すいよん

一昨日の夜から激しい胃痛に襲われた
脂汗がにじみでてくるようなやつ
薬を飲む気にもならず、身体をよこっちょにして
お腹を抱え込んで眠る
朝になったら、きっと治ってる!だいじょうぶ!

と思いきや
朝になっても胃が重い
何も食べる気にならない
まあ、昼ころには治るだろう
と思いきや

昼になってもやっぱりだめ
午後からは豊明の絵本の読み聞かせ講座
だいじょうぶかなあと不安があったが
蓄えていたエネルギーを使い果たし。。。
なんとか皆さんに喜んでいただき終了!
まあ、夜になったら食欲も出るだろう
と思いきや

夜帰宅しても、立っていられないくらいに
身体がしんどい
熱もありそうで胃もまだ重い
風呂に入り、8時には眠る
結局、この日はほとんど食べ物が口に入らなかった

朝、少し身体は楽に。ただ胃がまだ重ったるいので
母がつくってくれたお粥を食べる
そのあと、姉の家にいき
うどんを少々
ああ!食べられるって、こんなに幸せなんだあ!
きっと最近の暴飲暴食に神様が罰をくださったんだなあと思いつつ
今夜は友人夫妻を招いての
名古屋コーチン鍋・・・
少ししか食べられなかったけど・・・美味しかったあ!

腹も身の内とはよく言ったもの
食い意地の張ってるあたしは残すことに罪悪感を感じる
最初から沢山用意しなきゃいいんだなあ
これからは・・・
まあ、人生のラストにむけて、余計なものは捨てていこう

ああ、今夜はすこやかな眠りにつけそう・・・
おやすみなさい!


家族の肖像

2008-03-21 01:13:55 | 日記
3月20日 すいよん

久々に谷川俊太郎さんにお会いできた
小牧市のまなび創造センターでの賢作さんとのコンサート
家族の肖像というCDの内容がメイン
久しぶりの谷川さんはちょっとお疲れのご様子
パリから御便りを出していたので
「いつ帰ってきてたの?」
とお声をかけてくださった
新しくできた大口中学校の校歌をおふたりで
つくっていただくことが決まったので
大口中学の先生、教育委員会の方もごいっしょだった

何度も聴いていた家族の肖像だが
今回、「おじいちゃん」という詩の朗読のあと
賢作さんの弾くダニーボウイを聴いていたら
涙が出てきた
亡くなった父の面影が私を包み込んだ

終わってから、たまらなくなって楽屋に飛び込み
涙声でそのことを谷川さんに伝えると
柔らかい笑顔でこうおっしゃった
「そういうときは、思いっきり泣くといいよ。
涙を流してくれて、うれしいよ。」

お別れの挨拶もろくにできないまま
部屋を出てきた
たまたま名古屋からの帰り
車中、テレビの音声だけ聞いていたら
アルツハイマーの方のドキュメントを放送していた
父は最期はまだらボケぼけの状態で交通事故に遭った

私は日々、アルツハイマーがすすんでいく父に
優しくできなかった
接することも怖かった
母だけが、奮闘していた

おとうさん、ごめんなさい。
ほんとうに、ごめんなさい。
小学校のとき、屋根の修理をしている父が
落っこちたら、こりゃ死んでしまうなあ
と言ったとき
私もおとうさんの後を追って、落ちるからだいじょうぶ
と言ったわたし
ものすごくうれしそうに笑ったおとうさん

なのに、私はおとうさんのことを全然守ってあげなかった
おとうさんはどんなに辛く、悔しく、さみしい思いをしたか
亡くなったあと、彼の日記を読んで
私は号泣した
幽霊でいいから、でてきてと毎晩思った
暗闇に目を凝らして、父の姿を探した
1年くらいは、私はいつも車の中で泣いていた


今日は御彼岸
母はお墓参りに行った
私はまだ御仏壇も、お墓もなかなか行けない
自分の部屋に亡くなったとき父のはいていた靴と
写真とを置いている
あまりにまだ父が自分の傍にいるので
どうしてもお墓が納得できない
手を合わせることがうそっぽくて仕方ない

私はとても冷酷な人間だ
でも、そんな私をあの世で父はきっと受け止めて
くれると思う
今も、ときどきおとうさん・・・といろんなことを
話しかけている
私が死ぬのがあまり怖くないのは
向こうにいつも父の顔が見えているのかもしれない

私にトルストイやドストエフスキー、パールバックなどの
作家のことを教えてくれた父
ものすごく苦労して、みじめなことも我慢して
私たちを育てた父

おとうさん、今日は御彼岸だから
きっと私の傍にきてるんだろうなあ
谷川さんの詩を聞いてるときにも
いっしょにいたんだろうなあ
おとうさんは文学が大好きだったから

ただ自分に酔ってるのかもしれないけど
父を想うたびに
生きるということの
切なさ、哀しさ、いとおしさ
そんな一言では言い表すことのできない
複雑なもので心がいっぱいになり
たまらなくなり、涙が出る

京都弁でたまみ、たまみ、と呼んでいた
おとうさんの声はずっとずっと聞こえててるからね
おとうさんの人生は絶対すばらしかったからね
おとうさん、おとうさん
おとうさん


能楽堂コンサート

2008-03-14 21:10:09 | 日記
3月14日 きんよん

能楽堂コンサート
ほんとうに沢山の皆さんが来て下さった
当日券で入れなかった方もあったようで
うれしいやら・・・申し訳ないやら・・・
慣れない着物でピアノの北川くん、宗川くん
そして、私も大変だったが、藤田六郎兵衛さんや、
奥様にも手伝っていただきなんとか着付けも完了!

初めての能舞台は歌う私にも何か歴史の重みをくれたようで
歌がいつもと違って感じられた
お客様もほんとうにくいつくように聴いてくださって
嬉しい限り!
六郎兵衛さんの楽しいおしゃべりとすばらしい能管の演奏
かけがえのない経験だった

翌日、いろんな方からお言葉をいただいた
やはり、能舞台という空間でのコンサートが新鮮だったという
ご意見が多かった
ほんとうは、もっともっと演出的なところで工夫すべきだったと
多々反省はあるものの
予算的なこともあり、ぎりぎりがんばったとは思っている

今回、お客様にどういう空間で歌を聴いていただくのかが
いかに大切かということを痛感した
能舞台に助けられたコンサートだったと思う
機会があれば、ぜひもう一度チャレンジしたい!

昨日はコンサートが終わって、宗川くん、北川くん、そして親友で
いつもお手伝いをしてくれるしまちゃんと
タイガーカフェでささやかな打ち上げ
これからの活動のことなどに話が盛り上がった
ちょっと小休止・・・と思いきや
やはり、私は前進あるのみの人生なのかもしれない
まあ、今夜はとりあえず、休もう!
明日はひまわりのレッスン

あ、今日、アメリカの息子と初めて
スカイプで話をした
なんだか不思議だった・・・
コンピューターってすごい!と思った
では・・・


えらそうじゃない人になりたい・・・

2008-03-12 20:24:48 | 日記
3月12日 すいよん

ちょっと家の中が静かになったので
いろいろと振り返ることが多い
息子の部屋のかたずけをしながら
幼いときの彼と私を思いだす

彼が風邪をひこうが、熱を出そうが
私は自分のやりたいことをやってきた
いつも、自分のことばかり
そんな私を彼はどう思っていたのだろうか

彼の本音を私は聞いてやったことがあったのだろうか
こうすべき、ああすべきと
いつも指示ばかりしていたような気がする

人の優しさや思いやりや愛の歌をうたっていながら
一番身近な人へに優しく接することができない私
声高に やれ愛だの平和だのと叫んでるやつほど
うそっぽい!その最たる人間が私かもしれない

こんなこと考えてると、明日の本番で歌えなくなっちゃう
でも、ほんとはどうなんだろう・・
何も語らず、ただただ毎日を静かに誠実に生きることが
できたらと思う
穏やかでいられるんだろうなあ、きっと。
自分をわかってほしい、自分はこんなこと考えてる
自分はこんなにすばらしいことをしてる
あああ!いやだいやだ!

離島でひとり暮らししてるおじさんがいるって、前テレビでやってたけど
なんとなく、その人の気持ちがわかる
あと、5年くらいしたら、穏やかな生活がしたいなあ
えらそうに教えることもやめたい
えらそうに歌うことも・・
えらそうじゃなかったら、歌っていたいけど
えらそうじゃない歌い手になれるかなあ・・

おやすみ。。。


息子からのメール

2008-03-09 00:43:15 | 日記
3月8日 どよん 

今日はひまわりのレッスン
4月12日の発表会にむけて私の声も大きくなる
どんな仕事についてもいいから
彼らたちが自分の表現をしっかりできる人になってほしい

さて、アメリカ デラウエア大学に行った息子からメールが届いた
なんとか無事寮にはいり、友人たちと楽しくやっているようだ
4月にはニューヨークに遊びにいくとのこと
心配でしかたなかったが、どうやらひと安心
未熟児で生まれてきてずっと守ってきてしまった息子だけに

たくましくなってほしいと思う
彼もやっとうるさい親から開放されて
自分自身の道を歩みはじめられるのだろう
大きく羽ばたいてほしい・・・

さあ、私もがんばろう!
もう一度原点にもどって、人生の下半期をしっかり歩いていこう

能楽堂コンサート・・・みんなに楽しんでもらえるものにしたい!
パタール先生のアドヴァイスをしっかり生かした歌をうたおう!
では・・・おやすみん




ステファンぺぺ

2008-03-05 20:30:35 | 日記
3月5日 すいよん

この時期にしてはとっても寒い日
4月からの短大のシラバス・・講義計画をもって
久々に短大へ行った
ちょうど昨年の前期教えた学生がきていた
うれしそうに
「千葉の大学の編入試験に受かっていくことになりました!
先生に指導受けたその内容が小論文ででたんですよ!
ありがとうございました!」
うれしかった・・・・

そのあと、ホテルアソシア名古屋ターミナルへ
4月からの新しい企画について
さあ、今度は何をいっしょにしましょうか?
7月からスタート予定のアソシア企画
また、新しい挑戦が始まる

帰りに岩倉駅前のパン屋さん、ステファンぺぺへ
大好きなバケットや、母の好きなアンパンなど買う
ここのお嬢さんも歌大好きな方で
それが高じて、いまや新国立劇場のオペラ研修生
きっと日本を代表するソプラノ歌手として活躍してくれると思う

かえって袋の中を見たら、なんだか買ってないパンがいくつか入ってる
確か、この間もそうだったような・・
お店に℡すると、お母様がでられて
「私は応援したいからですよ。児玉さんの声、大好きですよ!」って・・・
なんだか・・・・じ~ん・・・

歌ってきたことがそのまま、温もりをつくってきてくれた
これからも歌っていこう!
このとってもあったかいパンのためにも
誰のために歌うのか、何をみつめて歌っていくのか
今夜もまた教えられたような気がする

愚息からちっともメールの返事が来ない
元気でやってるのかなあ・・・ちょっと心配
さあ!まずは能楽堂コンサート
お客様に喜んでいただけること、精一杯やってみよう
明日は着物やさんに行って、衣装合わせ。
うまくいくかなあ・・・

じゃあ、また休憩しま~す!






パリ!

2008-03-04 03:49:48 | 日記
3月3日 ひな祭り!

そういえば。。今日はおひな祭り。
うちは立派なお雛様なんて買えなかったから
いつも母が折り紙でお雛様をつくって飾ってくれた
なぜかその横に、コカコーラがあったの!
その頃はコーラがきっと高価な飲み物だったんだろうなあ
お雛様というと、私は高価なひな壇のものより
母の折り紙のお雛様と御内裏様を思い出す

23日から28日までパリ
初めてのパリでのレッスン
元コンセルヴァトワールのパタール先生との出会い
そして、通訳をしてくれたパリ在住のソプラノ歌手の中山さん
いろんな人たちに助けられて、無事帰国
行ってよかった・・・
パタール先生はとても懐の広い方で、思ずっと傍にいたくなるような人だった
歌の原点。声の本質のようなことをわかりやすく語ってくださった
何よりもうれしかったのは、あなたはそのまま歌っていきなさい
といわれたこと。もっとあなたの中のものを自然に出すようにと。

なかなか前がみえてこなかっただけに、救いを求めに行ったようだが
先生の言葉は大きな支えになった
他のことはどうであれ、歌だけは自分にしかできない世界を創りだしたい
今日、能楽堂の合わせ稽古だった
気のせいか、声が自分の外に感じられた
小手先で歌うことをやめよう
声は私の身体の中ですでにできていて
それを自然に出すだけ
だから、自分の身体の中、魂の中で声を創りあげなければ・・・・

私の魂からこみ上げるもの
13日の能楽堂コンサート、ひたすらそれをめざして歌おう・・
おやすみなさい・・・