先日、遠藤周作の【砂の城】を読みました。重たい気持になりましたが、考えさせられました。私は、いつも世の中は理不尽で汚いことばかりで、美しいことや尊いことを探そうとするのは、無意味なのかもしれないと諦めているところがあります。でも、本の中で描かれているように、「美しいことや尊いことは、海辺に作った砂の城のように作っては流されるものだけど、大きな流れのなかで、人類はいつかそこに到達するように少しづつ前進している」と。同じようなことを昔、教えて下さった神父さまがおられました。広島教区の野間重信神父さまです。
お祈りなどしても、役には立たないと言う私に、神父さまは、真摯な態度で「平和を祈っていのることが、あなたが生きてる間には実現されないかもしれない。しかし、祈ることで、また、祈る人が増えることで、必ず、より良い方向に進んでいくんだよ」と。いつも清貧で、お祈りを忘れることなどなかった神父さま。貧しい方のために、自分は質素に暮らして物資を送られた神父さま。人から酷いことを言われても、黙って常に微笑みを忘れなかった神父さま。私に、人に報いるのではなく、反対に、その人のために祈ることを教えてくれた神父さま。美しさや、尊さを教えて下さって、本当にありがとうございます。ご冥福をお祈りします。
お祈りなどしても、役には立たないと言う私に、神父さまは、真摯な態度で「平和を祈っていのることが、あなたが生きてる間には実現されないかもしれない。しかし、祈ることで、また、祈る人が増えることで、必ず、より良い方向に進んでいくんだよ」と。いつも清貧で、お祈りを忘れることなどなかった神父さま。貧しい方のために、自分は質素に暮らして物資を送られた神父さま。人から酷いことを言われても、黙って常に微笑みを忘れなかった神父さま。私に、人に報いるのではなく、反対に、その人のために祈ることを教えてくれた神父さま。美しさや、尊さを教えて下さって、本当にありがとうございます。ご冥福をお祈りします。