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日記、日々の想い 

闇に潜む

そうだな、おまえは
闇に潜んでいる
いつの頃からだろうか
例えば、子どもの頃
寝灯りがあれば
怖くはなかった
でも、思春期になると
全灯で、寝ていたな
寝灯りでは、怖かった
きっと、ひとりだったから
子どもの頃には
おまえは、家族と一緒
でも、思春期のおまえは
家族を苦しめていて
ずっと、ひとりでいた
一日中、ひとり
そうだな
子どものおまえは
ひとりじゃなくて
寝灯りで、大丈夫だった
でも、思春期のおまえは
望んで、ひとりでいたはず
でも、本当は
ひとりが、怖かったのだと思う
もちろん、太陽の下
何もかも、あからさまなら
怖くは、なかった
でも、闇は違った
何が、潜んでいるのか
何かが、潜んでいるのか
いや、きっと潜んでいる
分からないけど
分からない、相手
ひとりを望んだのに
分からない相手と
立ち向かう、恐怖
いや、立ち向かえない怖気
そんな風だったのかな
今は、そう思う
でも、やがて
おまえは、灯りを消した
やがて、寝灯りも消した
何年もして、いやもっとか
掛かったかも知れない
でも、おまえは
世の中に、揉まれて
押し合い、へし合いして
たいがい、闇なんて
たいして、何にもない
そう思うようになった
いや、闇には
こいつ、あいつ、そいつと
潜んでいるのは
たいてい、そんなもんだ
そう思うように
なれたのかも知れない
闇を、怖いとは
思わなくなっていた
いや、闇を
なんとも、思わなくなった
闇は、ただ闇だと
そう思うようになった
ただ、時々気づく
ああして、世の中に揉まれた
おまえ
恨み、憎しみ、ただ怒り
激しく、渦巻く
そう、気づいた時
おまえは
おまえが
闇に潜んでいた…
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