ついていた自分
その自我
その気持ち
それは、喜びとか
悲しみとか、楽しみとか
そんなことも
確かに、覚えたけど
怒り
思い通りにならない
その先の憎しみ
そんな感情は
なによりも、自我を
傷つけるように
深く、刻み込まれた
そんな、記憶だ
多分、母から
乳離れして
まず食べることから
始まるんだろうけど
あれしたい、これしたい
様々な欲求を
自覚することが
ものごごろが、つく
そう言うことで
欲求が、満たされれば
それが、喜びになり
欲求が、満たされなければ
悲しみになり
欲求が満たされて
味合うことを
楽しんでいたのだろう
でも、怒りは
満たされないことを
他者に知らせる行為で
そこで、自分は
初めて、他者と
出会ったのかも、知れない
怒り、不満をぶつける
そうして
悲しみから、逃れて
喜ぶ、楽しむ
そんな風に
きっと、ものごころはついた
自分は、ひとに
初めて、なったんだろう
だから、怒りは
間違いなく、自分を
この世に生かした
そんな感情で
だから、多分
怒ることは
自分を、不快にさせる
そんなことだから
怒るこころが
自分の生命の生まれた
そんな場所だから
生きることは
こんなにも
不快なのかも知れない