除菌、殺菌、滅菌って…

このしつこい
新型コロナウイルスの
感染症禍では
正直、自分も
ひたすら、一生懸命に
あれこれ、防疫対策を

しているつもりだ
とにかく、手洗い
マスクの着用は、油断なく
ワクチンも、接種した
でも、防疫とか

除菌、殺菌、滅菌って
なんなんだろうなって

ずっと、昔から
抱き続けた不信もある
確かに、ひとと馴染まない
そんな菌やウイルスが

存在していたり
新しく、現れて
人類まるごと、席捲して
蹂躙したりすることは
何度も、歴史上で

繰り返されきて
人類は、生き残りの為に
ワクチンや、治療薬も

作るようになって

ずっと、繰り返し

闘い続けてきた
そうして、なんとか
この現代まで
生き延びてきたのだろう
でも、本当は
ひとの体内には
無数の微生物やら
ウイルスみたいな
無生物も含めて
ありとあらゆる
病原体と、それと近しい

生物、無生物で

多分、溢れかえっているんだ
ただ、すべてに
病原性が、ある訳じゃない

そう言うことなんだろう
生命体の、ひとは
素粒子から出来ていて
微生物も、無生物も

素粒子から出来ている

みんなが、みんな

その生成体で
そのみんなが

ひとと言う小宇宙の

その体内にあって
ひとの、いのち

細胞のひとつひとつ

それらとともに

ひしめき合い、せめぎ合い

その起きることのすべてが
ひとのいのち

その有り様なんだと
そんな風に、思える
もちろん、その
ひとのいのちを奪う
異端の微生物や、無生物は
生きていくひとの
営為の中で
人体と言う小宇宙の中から
排除しようとなって

その闘いが、きっと
感染症みたいな
病気だったりするのだろう
でも、多分
ひとが、生きて行く
その営為の中では
ありとあらゆる体内の
微生物や、無生物と
ともに、生きていく
そう言うことで
病原体と、そうでないものの
その境目も
多分、曖昧としていて
滅菌し尽くす事が
ひとと言う
生命の小宇宙までもを
破壊する事
きっと、そうなるのだ
だから、自分は
まるで、自分自身を
無菌空間にしようとする
そんな神経質には
決して、なる気はない