何度も
寝返りを打つ
でも、どうしても
眠れない
眠りたいのに
眠れない
でも、こんな夜は
結構、たまにしかない
いつもの夜は
何にも、考えなくて
潜った寝床
次の瞬間のことは
覚えていない
そして、翌朝だ
トイレにも、起きないし
夢も見ない
それで、翌朝だけど
寝起きは、ちっとも
スッキリは、していないし
気持ちも、重い
でも、それは
眠れないとか
眠りが浅いとか
そんなことじゃなくて
始まる日常が
凄く、重たかったから
でも、ほんのたまの
眠れない夜は
突然に、襲ってきて
眠れないかも、とか
そんなことを、思うと
もう、取り憑かれていた
何度も
何度も
寝返りを打つけど
目は、しっかりと
瞑っていても
眠れないことは
取り憑いたまま
こころの目は
見開いたままだ
そして、そんな
眠れないことの
未明の怖れに
ずっと、終わりなく
取り憑かれて
きっと、そのまま
そんな想いが
眠れない夜には
繰り返し、よぎってきた
でも、そんな時でも
日常のくびきに
押しひしがれていた
そんな自分、だったのに
次の夜には、何にも
思うことなく、深く眠った…
何だか、最近
少し、違うな
日常の重しから
解き放たれた
ふらふらした意識は
無為に、彷徨っていて
何度も
何度も
寝返りを打っても
こころの目は、見開いたままだ
ただ、ただ、彷徨っている
毎夜
毎夜
眠れない夜だ