23日の「子ども読書の日」を前に、公明党が全国で推進している学校の「朝の読書」実施校が13日現在で2万1642校に達し、実施率が56%と半数以上の学校に広がっていることが分かりました。
朝の読書推進協議会が全国の国公私立の学校にアンケート調査を行い、回答のあった学校を集計したものです。学校別では、小学校1万3897(実施率61%)、中学校6259校(同57%)、高校1486校(同29%)に拡大しています。
授業前の10分間、生徒と教師が読みたい本を自由に読む「朝の読書」運動は、1988年に千葉県の私立女子高校で、林公教諭(全国朝の読書連絡会名誉会長)らの提唱と実践で開始。以来、10年後には実施校が500校に達し、2002年には1万校を超えるなど、全国的な取り組みへと広がってきました。
朝の読書が定着した学校では、「子どもに落ち着きが出てきた」「読解力がついた」「遅刻やいじめが少なくなった」などのさまざまな効果が報告されています。
公明党は、子どもが良書に親しめる機会を拡大するため、2000年1月、女性委員会に子ども読書運動プロジェクトチーム(座長=池坊保子衆院議員)を設置し、「朝の読書」をはじめ、家庭や地域での読み聞かせ運動や読書セミナーなどを精力的に展開。
国会においても、公明党が先導役となって推進した「子ども読書推進法」が2001年12月に成立。これを受けて、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界 本の日」である4月23日を「子ども読書の日」と定め、国や地方自治体で毎年多彩な記念行事を行っているほか、読書環境を整備する予算も大幅に拡充されています。
全ての子に本読む力を
全国朝の読書連絡会 林 公 名誉会長
現在、全国の朝の読書実施校はついに2万を突破するに至りました。一昔前には夢でしかなかった数字です。これは、子どもたちの現状を深く憂えた全国の志ある先生方の、仲間から仲間へと伝える草の根的な運動の成果であり、出版業界挙げての支援と文部科学省を先頭とした教育行政側の多大な尽力があったからです。
中でも特筆されるべきは、公明党のプロジェクトチームをはじめとした全国津々浦々のお母さんパワーが、その真価を発揮した「読み聞かせ」運動の賜物であろうと私には思われます。
朝の読書は、学力向上の基礎になるだけでなく、子どもが本来持っている“生きる力”を引き出すことができます。全国小・中・高の4万強の学校で、朝の読書が実現するまで、文字通りあと一歩のところまで来ました。全ての子どもが本を読む力を身につけられるよう、さらに力を合わせて前進しましょう。