カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

プレーオフは是か非か?

2006-09-22 | プロ野球
パリーグのプレーオフ制度も今年で3年目。奇しくも過去2年のプレーオフはホークスがシーズン1位通過しながらもプレーオフで2位の西武、ロッテに負けてリーグ優勝を果たせなかったという苦い結果に終わっています。
兼ねてから、長いシーズンを終えて1位になったチームが優勝出来ない不条理さを訴える声が大きい一方で、シーズン終盤になってもプレーオフ出場への争いで、試合そのものが面白くなるというメリットも言われてきました。
実際、今年のシーズンは終盤になって、プレーオフ出場3チームが確定した時点で、熾烈な順位争ういが繰り広げられて、確かにシーズン終盤でも目の離せない展開になっています。
かつては終盤になると、消化試合にタイトル争いと、どこかファンを置き去りにした試合内容も多かった気もしますので、そういう意味ではシーズン全体が引き締まるというメリットは大きいように思います。

確かに、我らホークスファンは長いシーズン争いで決して楽ではないシーズンを勝ち抜いて1位になったのに、最後に勢いづいたチームにあっさりとリーグ優勝を持って行かれるというのは腹立たしかったのは事実です。
特に去年のプレーオフ。最終戦までもつれたロッテとの死闘は最後に来て逆転を許して、ホームで敵の優勝シーンを見るという屈辱をライブで味わいましたので、その思いは一層強かったです。あの後の脱力感は日常生活にも支障を来すほどでした・・・。

そこで考えました。果たしてプレーオフ制度は是か非か?

プレーオフ制度といえば、大リーグなどアメリカのプロスポーツでは当たり前になっています。
これはアメリカのプロのチームはチーム数が多く、リーグの中に地区が分かれて、その中でまず地区優勝が決まり、そしてプレーオフでリーグ優勝が決まるという制度になっているからで、ある意味当然あるべき制度なのです。
NFLも同じです。各カンファレンス(NFC、AFC)の中にそれぞれ東西南北4つの地区があり、その地区優勝チームと、カンファレンス内で地区優勝チーム以外で勝率の良かった2チームがワイルドカードで出場する事が出来ます。地区優勝チームのうち勝率1,2位のチームはシードになり、3,4位のチームはワイルドカードのチームと対戦します。このワイルドカードプレイオフを勝ち抜いたチームが、シードの2チームと対戦する、ディヴィジョナルプレーオフがあり、最後にその勝者でカンファレンス・チャンピオンシップゲームがあります。アメフトは1試合のみで決しますので、短期決戦で各カンファレンスの優勝チームが決まります。
NFLではワイルドカードのチームが優勝するケースは本当に稀です。ただ、今年のスーパーボウルは、ワイルドカードで出場したピッツバーグ・スティーラーズがスーパーボウルでも勝って、チャンピオンの座に着きました。とても珍しいケースです。ちなみにプレーオフ出場チームでは第6シード、つまり最下位からのチャンピオンという事になります。

アメリカのプレーオフ制度を引き合いに出すのに、良く知っているNFLが説明しやすくて、例にだしましたが、このように日本のプロ野球とはだいぶプレーオフ制度の意味合いが違います。ただ、試合を見ていてプレーオフを勝ち抜くチームの特徴はあるような気がします。それはプレーオフになって乗ってきてしまうチームという事です。そういうチームは前半は負け越していても、シーズンの終わりになると俄然強くなってきてその勢いのままプレーオフに入って勝ってしまうという事が多いと思います。
パリーグのプレーオフではいい例が去年のロッテです。後半戦に勢いに乗ってきて、プレーオフも凄い勢いを感じました。一旦、ホークスが瀬戸際で大逆転をして勢いを取り戻したかに見えましたが、ロッテの勢いは止まりませんでした。そのままアジアチャンピオンにもなっています。
NFLのピッツバーグ・スティーラーズもそうです。こういうチームは結構接戦をものにしています。

さて、プレーオフ制度の是非ですが・・・やはり今の時点では私にはその結論は言えません。
今年のシーズンを面白くしてくれて、そしてプレーオフも面白くなるでしょう。特に今年は3チームのゲーム差が最後はどうなるかわかりませんが、あまり開かない状態でプレーオフに入ると思います。そう言う意味ではプレーオフ制度が活きたシーズンになるのかもしれません。
今、勢いに乗っているチームはと言えば、やはり日本ハムでしょう。最後に来て、連勝街道を突っ走ってきて、いつの間にやら1位になっています。西武はずっと1位を続けていただけに、いくら残り試合で有利といえども、面白く無いでしょう。それに少し失速気味な感じもします。

そして、我がホークス。正直言って、この位置にいまも居るのが奇跡なくらい3チームの中では一番苦しい試合をしてきました。王監督の入院という事もありました。しかし、実にしぶとくシーズンを闘い抜いて来ました。
その苦しい思いが最後に結実してくれる事を祈るばかりです。
日本ハムを調子付けたら、このままリーグ優勝してしまいそうな気もします。しかし、これを止める事が出来るのがホークスの王者としての貫禄です。今まではその貫禄を見せつける事が出来なかった。しかし、最後にその貫禄が他チームの勢いにとどめを刺す事を期待しています!


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