よろず戯言

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油木ダム

2017-09-17 15:51:09 | 旅行・まち歩き

先月下旬、ぶらりとあての無いドライブをした。

そのときに立ち寄った、福岡県添田町(そえだまち)にある、油木ダム(あぶらぎダム)。

昨年も初夏にいちど立ち寄ったことのある小規模なダム。

本当は違う場所へ行こうとして、間違えて辿り着いた場所。

昨年も確か、同じ場所で道を間違えて辿り着いたんだったけか・・・。

 

 

 

駐車場から望んだ、ダム池(名前が付けられてないらしい)。

 

昨今ドライブスポットとして、にわかに人気の出てきているダム。

テレビでもダムマニアな人が登場し、サブカルチャー的な要素でコアなファンを集めている。

自分はというと、特段ダムに興味があるわけでもなく、

今回、上にも書いたとおり、道を間違えてたまたま辿り着いただけのこと。

とはいえ、ダムを身近に見るのは初めてで、

なかなか面白かったので、このブログで記事にすることにした。

 

めっちゃ釣りしてるひと居たんだけど、皆、この看板に書いてある遊漁券を購入してるってことだよね?

 

昨年も初夏に訪れた、油木ダム。

京築・北九州地域の慢性的な水不足および、今川水域の水害対策を主として着工され、

1961年に着工、1971年に完成して翌年から稼働し、現在に至る。

現在も田川・京築・北九州地区の水がめのひとつとして、重要な役割を担っている。

着工にあたって、ここに存在した集落が丸ごとダムの底に沈んだらしく、

国家インフラを進めていくうえで、ダム建設というものが、

いかに大きな犠牲を伴うものなのかが窺い知れる。

 

油木ダム、竣工の記念碑?

 

油木ダムの管理事務所。

ここへ行けば、“ダムカード”がもらえるのかな?

 

駐車場に車を止めて、ダムの上を歩く。

離合はできないが、車一台なら通れる車道もあり、地元の方とおぼしき車が何台か通過した。

上からダムの真下を覗くと、脇の水路から流れる水が見える。

ダムに詳しくないので専門用語が解らないが、

メインではなく。サブの出水口みたいな場所からのみ、水が流されていた。

堤の長さは218m,高さは54mとのことで、それほど大きなダムではないと思う。

 

ダムの真上の道路。

車一台なら通行できる道幅だ。

 

 

ダムの真上から、堤防・出水口を見たところ。

脇の水路から水が流されていた。

 

ダム池(ダム湖?)に貯まっていた水はというと、昨年来たときよりもだいぶ水位が低くて、

けっこう干上がっている状態だったんではなかろうか?

7月にあった大雨災害、隣接する東峰村や大分県日田市は被害の甚大だった場所。

添田町も場所によっては、けっこう被害があったのだけど、

それにしちゃこのダム、水位がかなり低い。

あの数日であれだけ雨が降っても、梅雨時期はサッパリな空梅雨だった。

夏場の水需要で、すっかり無くなってしまったってことなのかな?

 

 

油木ダム真横から。

 

ダムの上の道を渡りきると、うっそうとした山道になる。

そこからダム池・上流側は集落があって開けた道だが、下流側は森林に通じていた。

ダムを正面から拝みたかったし、山道散策も兼ねて、下流側へと進む。

車も通れるよう、舗装された道路ではあるが、

ほとんど通行がないようで、アスファルトの上には落ち葉や枯れ枝が散乱している。

草木の写真なんか撮りながら散策していると、正面で物音。

ふと見ると、デッカい鹿が一頭、道路を横断し急斜面を駆け上がっていった。

一瞬のことでデジカメを構える間もなく・・・。

急いで鹿が去っていった斜面へ近寄ると、ヒトは到底登れそうにない垂直に近い斜面。

鹿ってすげえな!

 

 

うっそうとした、雑木林や竹林が続く、ダム脇の山道。

 

 

ヤマフジのツルがアーチ状に道路をまたぎ、天然のトンネルになっていた。

 

森の中を蛇行する一本道を歩く。

平野部では聴くことのない、ミンミンゼミの鳴き声が心地いい。

同時にツクツクボウシの鳴き声も響く。

もうじき夏が終わるな~と思いながら、汗をぬぐい歩く。

途中、竹林があったり、いびつな形をした木々が並んでいたり、

年季の入ったヤマフジのツルが、アーチ状になって道路をまたいでいたりと、

山歩き好きにはたまらない光景が続く。

ただし、たいした距離もなく、数百メートルほど進むと道は開けて田園地帯に。

ダムから流れる水の音がいよいよ大きくなり、真正面からそれを拝める位置にくる。

 

 

のどかな田園風景のダム下流地域。

 

 

 

ダムの正面は、小規模な公園が整備されていた。

ちょっとした広場があり、道具を持って来れば、サッカーやバドミントンなんかも楽しめる。

脇にはサツキの植え込みやフジの木もあり、屋根付きの椅子なんかもあって、

弁当持って家族でハイキング感覚で訪れても楽しめる。

昨年5月頃に来たときは、そんなのどかでいい雰囲気の場所だったのだが、

今回訪れた8月下旬、草ボーボーで昨年みた光景は見る影もなかった・・・。

草もぶっとく背の高いカヤが多くって、歩いて進むのも困難なくらい。

しかも地面の芝生は水をたっぷり含んでいて、

通気性重視のメッシュ加工のシューズを履いていたもんだから、なおさら。

川の土手も、そこへと通じる階段もカヤがはびこっていて、今回はダムの真下まで進むのは断念した。

 

 

土手にはニシキゴイのモザイクレリーフ。

左は昨年5月の写真。

右が今回行ったときの写真、伸びた雑草で半分隠れて見えなかった。

 

県道へと通じる散策道。

草ボーボー!

ヤブヘビ注意!

 

小規模公園から、坂になった散策道が伸びている。

散策道は管理事務所の少し手前の県道まで通じていて、そのまま駐車場へと行ける。

この散策道、舗装されておらず、今回やっぱり草ボーボー。

前回はこの道でヘビに遭遇した。

この草ボーボーのなかヘビに遭遇したくはないなあ・・・。

でも、さっき歩いてきた山道を引き返して駐車場まで行くのもしんどい・・・。

ヘビを警戒しながら、草を踏み倒しながら慎重に散策道を登る。

途中、フェニックスの木でミンミンゼミのカップル?を発見。

ミンミンゼミを実際観たのは初めてだったので、じっくり観察した。

 

 

ミンミンゼミ。

二匹一緒に居て、泣いている雄に、泣いていない雌とおぼしき個体が後ろから近寄っていた。

だが雄は後ろから来る雌から逃げるように、泣きながら移動していた。

安全な場所で交尾しようとしていたのか?

はたまた近寄って来た雌が気に入らなかったのか?

 

管理事務所の隣にある公衆便所で用を足し、車へと戻る。

ちょっとしたウォーキングというか、森林散策。

ダム自体にあまり興味がないので、大した内容も書くことができず、

無理に記事にする必要なかったかもしれないが、

個人的に貴重な体験だった、ミンミンゼミの写真を上げたかったし、

山を散策すると、いろんなネタが仕入れられ、

それらをお蔵入りにするのがもったいなくて記事にした。

散歩記事って、皆こんなもんだよな。

 

 

今回 出会ったキノコ。

 

ツマグロヒョウモンの幼虫もたくさん居た。

 

 

このとき落ちているイガグリ第一号を発見した。

ヨウシュヤマゴボウも色づき始めていて、秋が近付いているのを実感した。

 

 

ヘンな社があったので見てみたら、“田川四国東部八十八ヶ所”とか書かれていた。

どうやら札所のひとつらしい。

四国八十八カ所ってどこにでもあるな・・・。

 

その社の裏で発見した、年季の入った空きビン。

いったい何年くらい前のだろう・・・?

 

散策道にあった、豪快にぶっ壊れたガードレール。

車が突っ込んだとかじゃなく、単なる経年劣化な模様。

 

ダムの堤防に設置されていた、なんだか遊具みたいな物体。

たぶん保守管理作業員用の乗り物だろう。

 

 

油木ダムの公衆便所。

男子便所の小便器は、昔なつかしい便器なしスタイルだ。

 



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