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キキョウ

2013-10-11 00:29:51 | フラワー・園芸

秋の七草のひとつ、青色の花の代名詞、キキョウ(桔梗)“Platycodon grandiforus

凛とした美しい花姿と目の覚めるような青色が古来より親しまれ、

皿絵や屏風絵、着物の紋様に描かれたり、家紋としても使われている。

あの明智光秀も、このキキョウをあしらった家紋だったとか。

 

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うちの庭で毎年咲く矮性の園芸品種。

数年前に二株だけ植えていたものが、毎年どんどん増えている。

 

古来より親しまれた花で、万葉集などにも登場する。

根には薬効があるとされ、やはり古来より漢方薬などに利用されてきた。

今でも生薬の原料として重宝され、中国や朝鮮半島では薬用品種が生産されている。

 

つぼみは紙風船のように五角形に膨らみ、

やがてその先端が割けて、五弁の花びらの星形の花を咲かせる。

中央の雄しべ雌しべが控えめで目立たず、

大きく目立つ花びらも、つぼみ同様 紙細工のような質感で、なんとも面白い。

 

日本では観賞用として矮性の園芸品種が多数出回っており、初夏に園芸店に並ぶ。

秋の七草に含まれて、秋のイメージの強いキキョウだが、実は花は初夏に咲く。

初夏に咲き始め、それから幾度か花期の周期があって、秋中頃まで咲き続けるのだ。

だが、たいていの場合、ススキが見頃になる頃には終わっている。

なので秋というより、夏の花といった方が正解かもしれない。

 

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茎が1m近く ひょろっと伸びる、野生種に近い品種。

福岡県直方市ふくち山麓はな公園にて。

 

切り花としても流通しており、やはり初夏からお盆前後くらいに市場に出回る。

切り花のものは、古くからある茎が伸びるタイプのもので、

青のみならず、白やピンクもある。

同じキキョウ科のリンドウなどと比べると、花がデリケートであまり保ちがよくない。

暑い時期というのもあるが、毎日の切り戻しと水換えが大事。

 

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白色のものもある。

直方市ふくち山麓はな公園にて。

 

キキョウという花は、おそらく日本人なら誰もが耳にしたことのある花。

だが園芸品種以外の、野山に自生しているのものは、

目にしたことがない方が多いのではなかろうか。

事実、自分も野山や雑木林でこれを見た記憶がない。

昔は野山や原っぱ、そこかしこに咲いていたそうだが、

近年、野生種はめっきりと姿を消してしまい、今や絶滅危惧種らしい。

うちの庭に植えているキキョウの繁殖力をみる限り、

野生種も そう弱い植物ではないと思うのだが、

乱開発や外来種によって駆逐されているのだろうか?

嘆かわしいことだ。

 

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つぼみ(中央)も紙風船のようで面白い。

 

 

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YouTube: 一休さん 第2話 まんじゅうとねずみ

キキョウといえば、アニメ“一休さん”に登場する、強欲な商人“桔梗屋”。

いつも一休さんの“とんち”で してやられてしまう。

桔梗屋のひとり娘、弥生さんは美人だけどかなりの性悪。

桔梗屋の登場は13分35秒あたりから。

しかしなんだ、昔のアニメのこのざっくりとした感じ、いいなあ。

阿弥陀さまを煮るなよと。

 

※ 秋の七草:七草粥でおなじみの春の七草と異なり、食べることはできない。

         秋の風物として楽しむための草花7種。

         キキョウはじめ、ススキ,オミナエシ,ナデシコ,クズ,フジバカマ,ハギ。

 

 


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