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入手困難になってしまったアミーボ

2023-01-01 19:42:30 | ホビー

 

任天堂から販売されている、ゲーム周辺機器、amiibo(アミーボ)。

ゲーム周辺機器といいながら、その形はキャラクターフィギュアそのもの。

台座内部にゲーム本体と対象ソフトで作用するチップが埋め込まれており、

ゲームデータをアミーボに書き込んだり、またはアミーボ側から読み出したりすることができ、

CPUキャラクターを成長させてみたり、限定アイテムをゲットしたり、

専用コスチュームがもらえたりと、ゲームやそのキャラクターによってさまざまな楽しみ方ができる。

 

 

8年ほど前、大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiUと同時に発売され、

初期ラインナップは、スマブラforに登場するキャラクターたちが販売された。

マリオにヨッシー、ドンキーコング,リンク,ピカチュウ,カービィなど、

人気キャラクターが、精巧にできた手のひらサイズのフィギュアに。

そのフィギュアをスマブラと連動させてプレイすれば、

自分の戦い方を記憶してゆき、アミーボキャラのCPUを成長させて、

共に戦う仲間として、または強烈なライバルとして、育て楽しむという使い方ができた。

 

 

また、一部アミーボは複数の他のゲームでも使用可能で、

マリオカート8で使えば、専用キャラのMiiコスチュームがもらえたりもして、

アミーボ発売当初、マリオカート8のオンラインでは、

専用コスチュームに身を包んだMiiキャラであふれたものだ。

キャプテン・ファルコンやカービィ、パックマンなどは特に人気だったように思う。

 

そんなアミーボ、のちに続々発売され、

その手ごろな価格とコレクション性で大人気商品に。

自分はゲームではほとんど使用することがなく、単にコレクションとして収集している。

スマブラシリーズのみならず、マリオシリーズやメトロイドシリーズ、

ファイアーエムブレムやどうぶつの森のキャラクターまで購入していて、

正確に数えたことはないが、ゆうに100体は超えていると思われる。

 

 

順調に発売され続けていたアミーボ。

ゲームショップや量販店のゲームコーナーへ行けば、

所せましと色んなキャラのアミーボが並んでいた。

自分はもっぱら通販で予約購入していたが、一昨年くらいから異変が起こる。

新発売商品の販売ペースが極端に鈍化してしまった。

これはアミーボに限ったことではなく、フィギュアの類全般にいえることだった。

 

コロナ禍。

これの影響がもっとも強いんじゃなかろうか。

食玩からガチャガチャ、ゲームセンターのプライズフィギュア、

高額で精巧なスケールフィギュアにいたるまで、

フィギュアの製造は、そのほとんどが中国である。

任天堂のアミーボも、例外なく製造は中国で行われている。

箱の底には“MADE IN CHINA”の文字がある。

 

世界を襲ったコロナ禍。

中国でも数多くの製造工場が業務休止や規模縮小に追い込まれ、

今なお人員確保に困窮しているようで、スケールフィギュアなんかも販売が遅れに遅れ、

ひどいものになると、1年半以上、2年近くも延期になってしまったものもある。

最近だと、延期を見越してか?予約開始から販売開始まで、1年以上も隔たりがあったりする。

 

フィギュア工場の製造スタッフが足りなければ、

その原料となるプラスチック工場の製造スタッフも足りない。

プラスチックの原料となる、石油の精製・産出スタッフも足りない。

コロナ禍の影響によって、世界中 様々な分野で労働力不足に陥ってしまい、

品物の供給不足が深刻になってしまっているのだ。

そこへ来て、昨年2月に始まった、ロシアのウクライナ侵攻。

これによって、石油由来商品の品薄状態に拍車がかかる。

 

アミーボは他の同クォリティのフィギュアと比べ、

チップが搭載されているため、製造工程や必要部品が多くなり、

納品も長くなるし、コストも上がってしまう。

販売当初は一律1,280円で販売されていたアミーボだったが、

じわじわと価格は上がってゆき、最近は1,980円となっている。

物価高騰,人件費高騰の昨今、これは仕方がない。

 

昨年11月にアミーボがオープン価格になった。

任天堂がこれまで、小売店にメーカー希望小売価格で納品していたものが、

自由に価格設定できるオープン価格になってしまったため、

各通販サイトでは、予約段階から、4~5,000円と、ボッタクリ価格で取扱が開始された。

もうこの値段だと、アミーボの大きさやクォリティだとかなり割高感がある。

 

任天堂からひっそりとされたこの発表は、アミーボコレクターとして衝撃が走った。

 

任天堂のショップや、わきまえている大手家電量販店などでは、

引き続きこれまでの販売価格、1,980円で予約開始しているため、速攻で売切れとなる。

そのため、そこでの予約を逃してしまうと、

販売前から、ボッタクリと思うような高額なプレ値(プレミアム価格)

でしか手に入らなくなってしまう。

 

バラ買いするよりも、ちょっとだけお得なトリプルセット。

自分は飾るスペースの面で、こっちの方が良かったのだが、けっきょく手に入れられず・・・。

 

最初にその洗礼を浴びたのが、昨年11月に販売となった、スプラトゥーン3のアミーボ3体。

インクリング,オクトリング,コジャケの3体が予約段階で売切れ、店頭でも売切れ。

ネットにあふれるボッタクリ価格の予約品。

この状況をつくってしまったのは、供給量が需要に追い付いていないのと同時に、

これまで暗躍してきた、転売屋の存在も背景にあるかもしれない。

オープン価格になったことにより、転売屋の抑制にはなるかもしれないが、

販売価格が最初から転売価格並になってしまう。

 

11月には買い逃してしまったが、年末に早くも再販され、二次出荷ぶんが販売された。

しかし、トリプルセットは一瞬で完売。

任天堂のオンラインショップではすべてが完売。

単独販売商品もどこも品薄状態となってしまい、

ネットでは、またもボッタクリ価格でしか買えない状態に。

 

任天堂のオンラインショップでは、どれも予約開始から速攻で完売。

 

仕方なく店頭で買い求めることに。

ダメもとで向かった家電店。

ゲームコーナーをのぞく。

インクリングもオクトリングもコジャケもある!

しかもネットで完売、ボッタクリでしか入手できないトリプルセットまでも!

 

迷うことなくトリプルセットを手にレジへ―。

30後半くらいとおぼしき細めのメガネ女性スタッフ。

あまりゲームに詳しくないような雰囲気で、不慣れな感じで対応する。

レジへ持って行ったのは商品そのものではなく、ただの札。

ゲームはソフトも含め、サンプルパッケージや空箱などが並んでいて、

実際の商品が店頭に並んでいることはない。

レジまでそれを持っていき、会計して初めて商品が手渡される仕組みになっている。

 

奥へ行ってしばらくしてスタッフが戻って来る。

さっき手渡した札を持っているものの、実際の商品を手にしておらず、

申し訳なさそうな表情をしている。

その時点で察した。

「すみませんお客様、こちらの商品、すでに完売となっています。」

やっぱりか・・・そう都合よく残っているわきゃないわな。

 

「それぞれ単品だと残っているんですか?」

一度で理解してくれないスタッフ。

トリプルセットは売切れでも、それぞれ単体ならば残っているのかと細かく説明しながら問う。

「あ、はい・・・ひとつずつなら、在庫あります。」

「じゃあ、それぞれひとつずつください。」

「・・・すみません、おひとり様ひとつだけの販売になっております。」

「え?ひとつにつき1個だけじゃなくて、

種類違うても、どれか1個しか買われんってこと?」

「はい・・・申し訳ございません・・・。」

なんだこのシステムは・・・そりゃトリプルセット一択になるだろうがよ!

 

購入したアミーボ

インクリング(イエロー)

 

一番品薄そうな、インクリングをチョイスして購入した。

ここへ3日通って、全種そろえる手もあるだろうが、面倒くさい。

他にもここからほど近いイオンでは、オクトリングだけ大量に売られているのも確認していたし、

大手家電店のネットでは、単体だとどれもまだ1,980円で購入可能だった。

 

ついでに1月半ばに発売される、スマブラシリーズのセフィロスとホムラ/ヒカリを予約した。

予約受付してくれていて助かった。

ネットだと任天堂や良心的価格の家電量販店などでは既に完売。

他は予約段階からどこもかしこもボッタクリ価格になってしまっていた。

 

予約できたものの、あのスタッフの不慣れな応対・・・確実に手に入るのか少し不安。

 

応対してくださったスタッフ、最初「セフィロス」とちゃんと読めないでいた。

ゲーム詳しくないひとや、ふだんこういったカタカナ名に馴れていないと、

パッと見てすらっと読めないよな。

 

セフィロスと同日発売されるはずの、カズヤの予約票だけが見つからない。

これも店員に訊いてみたが、かなり待たされたあげく、

「すみせん、カズヤに関してはうちの店舗での取り扱いがございませんので、

ご予約の受付ができません・・・。」

「あ、そうですか・・・。」

なんでカズヤだけ入荷しないんだ?

鉄拳の主人公だぞ!

セフィロスやホムラ/ヒカリよりも格上なはずだろ。

 

良心的価格で購入できるサイトではどこも予約段階で売切れのカズヤ。

セフィロスとホムラ/ヒカリも同様に、どこも予約段階で完売。

店頭でセフィロスとホムラ/ヒカリだけでも予約できた自分は運が良い方かもしれない。

 

アミーボがオープン価格になったことにより、発売日前に入手困難になってしまった。

カズヤはもう、どこのサイトでも定価(オープン価格なんだから定価って表現はないが・・・)

では予約できなくなっており、あきらめてボッタクリ価格で予約するか、

発売日当日に運任せで店頭へ出向いて、運良くゲットするしかない。

 

今月下旬に再販される、ファイアーエムブレムシリーズのセリカや、

スマブラシリーズのカムイ(女)なんかも欲しいのだが、どこも予約段階で4,000円超え。

任天堂などでは予約の取扱なし。

販売日に店頭に出向いてみるしかない。

カムイ(女)なんかは、再販決定前は3万円近いプレ値になっていたので、

今回もまた転売屋が買い占めてしまうのだろうな・・・。

 

楽天市場内のとある販売店のアミーボ セリカの販売ページ。

「価格にご納得いがいただけない場合はご購入をお控え願います」

この一文が、オープン価格とはいえ、5,000円近くもする販売価格が、

ボッタクリ価格であることを販売側も認識している証拠。

 

カムイは女(2Pカラー)の方が高い。

男(1Pカラー)は既に持っているので、女が欲しいのだが・・・。

送料含めたら5,000円超え・・・。

アミーボのサイズとクォリティで、さすがにこの額は出せない。

 

品薄状態が続くのは、中国に製造を依存し過ぎているのが原因かもしれない。

バンダイのガンプラように、国内工場で製造をしていれば・・・などとも思うが、

それだと人件費の兼ね合いで、1,980円では到底 販売できなくなってしまうだろうし、

それこそ品薄になってしまうのは目に見えている。

転売屋のせいだろうが、ガンプラも、もうずっと品薄状態だからな。

 

中国から離れ、ベトナムとかタイとか、他の国での製造も検討すべきだろうが、

今の職場で中国人のみならず、ベトナム人やネパール人らと一緒に仕事をしたので判るが、

やはり、精巧なものを速く丁寧に作る技術に関しては、中国人スタッフの方々には敵わないだろう。

多少価格が上がっても、納品が延期になってしまっても、

クォリティ維持のためには、やはり中国での製造に頼るしかないのかもしれない。

アミーボクラスのフィギュアは、現在の価格維持ができなければ、

そのうちコレクターも離れてしまい、淘汰されるかもしれないな。

 

カズヤのアミーボは入手できるだろうか?

 

カムイ(女)のアミーボは・・・。

 



2 コメント

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Unknown (mcm0815)
2023-01-02 15:56:34
amiibo、そんな状況だったんですねぇ。。。
旦那さんがスプラ3の3体セット見つけて、嬉しそうにしてたのはそんなのが関係あったのですかな?
しかし、オープン価格とは困ったもんですね。
最初から、転売価格(?)になってしまうなんて。
ってか、たけおさんのamiibo100体ってのはすごい!
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Unknown ()
2023-01-03 00:39:43
みはねさんこんばんは、コメントありがとうございます。
 
基本的にセット売りのアミーボは再販されませんので、
今回のスプラトゥーン3のトリプルセットをゲットされた方は幸運だと思います。
まあアミーボ自体は単品とまったく同じなんですが、
やっぱりセットだとブリスターが豪華に見えますよね。
 
アミーボの価格高騰はどうにかならんもんかな・・・と思ってます。
やっぱりあのサイズとクォリティだと、
せいぜい出せるの2,500円くらいまでかな~。
 
3,000円台後半~4,000円台になると、
フィギュアメーカーが販売している、リーズナブルなシリーズが買えちゃう値段なんです。
大きさもクォリティも、アミーボとは比べ物にならないので、
それを考えると3,000円を超えると購入には踏み切れないかな。
 
スマブラのアミーボだけで80体近くあると思うので、
その他を合わせると完全に100超えちゃうな~と。
スターウォーズのベーシックフィギュアみたく、
いつかずらっと並べて飾りたいですね。
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