
近所のスーパーで廉売されていた商品。
カップ麺やら袋入りのインスタントラーメンが並ぶなか、箱入りでちょっと豪華そうに見えた。
色は目立つ黄色。
そして何よりも目立つのが、極太のゴシック体で書かれた商品名。
“豚園(ぶたぞの)”。
なんだこれ!?
思わず手に取り、パッケージをまじまじと見る。
箱なのも加わり、パっと見た目はとてもラーメンだとは思えない。
ドでかい商品名に加え、中央にはふてぶてしいというかなんというか、
やたら態度の悪い嫌な感じの豚のイラスト。
なぜか目を隠すように、“Butazono”の文字。
昔の男性誌のあやしい開運グッズの広告に、
美女両脇に万札風呂に浸かった、こんなブサイク野郎が載ってたっけ。
パッケージの嫌な豚を見て、あれを思い出した。
販売元は日清。
あの日清がこんなの出していたなんて。
どうやら、豚の背脂とニンニクで超こってりタイプのラーメンなよう。
もやし一袋を別に用意するように書いてある。
二郎系ラーメンっていうんだっけ?
首都圏で人気のこってりラーメン、あれっぽいやつなのかな?
二郎系ラーメン、福岡じゃ馴染みがないが、あれに似たのは食べたことがある。
飯塚にある割と人気の麺が自慢のお店。
山盛りの野菜に、たっぷりのニンニクと背脂。
極太のもっちり麺。
魚介系のしょうゆとんこつ。
おいしいとは思ったが、やっぱり純粋なとんこつの方が好き。
福岡市内で一杯400円代で食えるのに対し、
平気で1,200円超える価格に、「ラーメンの値段かよ!」って突っ込みたくなった。
まあ、あれだけのボリュームあれば価格相応だとは思うんだけどね。
背脂の小袋に、「温めないでください」の注意書き。
温めると分解してしまって、ただのラードになるのかね?
カップ麺だと思わず温めてしまうかも。
二郎系ラーメンはおいといて、この豚園。
美味しそうだとは思えど、それよりなによりこの豚のイラストが嫌。
音楽CDや小説もジャケ買いするくらいに、
自分はパッケージデザインも重視するので、ここは躊躇するところ。
本来ならば購入せずに、そっと戻すところだが、
148円くらいで廉売されていたので、購入してみることに。
この手のラーメンでこの価格はやっぱり安いもの。
もちろん、もやしも忘れずに。
さっそく調理する。
相変わらず嫌な豚。
早く開梱して、この嫌な豚とおさらばしたい。
しかし、箱を開けるとまたそこに嫌な豚が・・・。
麺の袋にも、スープの小袋にもこの嫌な豚が描かれている。
しかも、ご丁寧にどれもポーズが異なるのだ。
日清、どんだけこの嫌な豚を推してるのよ。
この言葉使いもいちいち嫌。
日清といえば、最近やたらおかしなCMばかり流してるよなあ。
カップヌードルしかり、U.F.Oしかり、チキンラーメンしかり。
さすが関西の企業である。
思い出してみれば、シュワちゃんのやかん体操なんてのもあったし、
昔から日清のCMは変わってるといえば変わっていたかもしれない。
作り方はふつうの袋麺と同じ。
鍋でラーメンを茹で、そのなかにスープも投入して完成させてしまうタイプ。
なるほど、麺が生麺ではない。
別に茹でる生麺タイプよりはラクでいい。
もやしは別に茹でる必要があるようだ。
鍋ふたつは面倒なので、お湯が沸騰したら先にもやしをさっと茹でて取り出し、
その後、ラーメンを調理することに。
できあがったラーメンをどんぶりに移し、
先に茹でていたもやしを乗っけて、最後に背脂とニンニクを入れる。
背脂たっぷりで見た目こってりの、美味そうな醤油ラーメンのできあがり。
食べてみたが。
うーん・・・ふつうかな。
ニンニクも背脂も思ったほどパンチがない。
スープの味は悪くないが、思ったほどこってりしていない。
もやしが加えられているから緩和されているというものでもない。
それよりもなによりも、麺がいただけない。
自分はやっぱり、インスタントの太麺だけは美味しいと思えない。
ここはかつてのラ王のように、生麺で再現すべきだったかもしれない。
インスタントで太麺の食感だけはどうにもならない。
生麺や冷凍麺のようにはいかない。
そうすると製造工程がひとつ増えてしまうし、消費期限の兼ね合いもある。
いろいろ考えて、インスタント麺にしたのだろう。
それしても・・・何を思ってこんな嫌な感じの豚のイラストにしたのか?
本当に謎。
これ、どこかの有名店のイメージキャラクターとか?
そういや“豚園”って商品名も、もしかしたら店名?
・・・とか思ったけれど、検索してみたが、そんなお店は存在しないようだった。
最近の若者にゃ、こういうのがウケるのかもしれないな・・・。
なんて思っていたら、うちのお母んが、この嫌な感じの豚を見てひとこと。
「かわいいやん!」
「その袋とっちょって!」
ウソやろ・・・!
嫌な豚といえばこのひと。
スターフォックスシリーズに登場する、ピグマ・デンガー。
豚なのに、ヒトのような きれいな五本指であることも注目。
チャームポイントはアブドーラ・ザ・ブッチャーのような額の傷。
元々スターフォックス側だったのに、金で簡単に裏切ってアンドルフ軍に所属。
フォックスの父、ジェームズが死んだのもこいつの裏切りのせい。
関西弁のセリフもまた嫌なキャラクターだった。
そんなピグマさんも、スマブラスペシャルでは、
アドベンチャモード、灯火の星のオープニングで目立って登場!
後ろに居るアネモさんと一緒に一瞬で死ぬけどね。
「うぇーい」なんて言うやつは、ビンタしたくなる。
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