元衆議院議員 竹田光明のブログ

写真を中心に日々の活動をお伝えします。

国立精神・神経医療研究センター視察

2011年11月22日 | インポート

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Img_1389Img_1399 11月21日、同じ厚生労働委員会に所属している田中美絵子衆議院議員とともに、小平市にある国立精神・神経医療研究センターを訪問しました。世界的に、「がん」「循環器疾患」「精神疾患」が3大疾患と認識されています。そして、国民の40人に1人が、現在、精神疾患のために治療を受けています。そんな状況を少しでもなんとかしたいと考えて、今回の視察となりました。

最初に、樋口理事長をはじめとするセンターの役員の方々から説明を受けました。ここは精神・神経疾患に関する日本随一の研究機関であると同時に、最先端の研究を実際の治療の現場で活用する病院の機能も兼ね備えるという、研究所と病院の融合した施設だとのことでした。

その後、今回の視察の目的である「ブレイン・バンク」の現状について有馬先生から説明を受けました。まだ原因が解明されていない脳の病気の原因をさぐるため、亡くなった患者さんに提供していただいた脳を保存しておく場所は「ブレイン・バンク」と呼ばれています。

欧米では1980年代ごろからブレイン・バンクの活動が活発になりました。日本でもまだ少数ながらブレイン・バンクで脳の保存が行われています。しかし、50年以上昔の法律に基づいて運用が行われ、ドナーとなる方やそのご家族の方からの同意をどうするかなど、法的な環境整備が十分されているとはいえないのが現状です。加えて、まだドナーの方が少なかったり、縦割り行政の影響もあって十分な予算が確保されていなかったりという問題も抱えています。

数多くの精神や神経の疾患に苦しむ人たちをひとりでも多く救うため、国がブレイン・バンクの活動を積極的に支援していく必要があると考えています。今回の視察を通じて、このセンターの役割の重要性を再確認するとともに、ナショナル・ブレイン・バンクの重要性を改めて痛感しました。

また、今回は限られた時間でしたので、さらに勉強をした上で改めて訪問してみたい
と思います。