もともとの骨格、姿勢、書き順、先生、親、などの要因で人それぞれ字の姿が異なります。
もちろん性格もにじみ出るものだと思います。人によってはこれで運命を占う人までいます。
学生さんの提出物を見ているといろいろな字の人がいます。
確実に言えるのは、雑な字は採点者の印象が悪いということです。
私もあまりにひどい場合に何回か読めないといって採点しないで返したことがあります。
もうみんな18,9なので何回注意しても直りません。
下手な字と雑な字は違います。下手は下手なりに書けばいいものを、急いでもいないのに早く書くから余計崩れるのです。せめて自分の名前くらい丁寧に書いてもよさそうなものですが。(もう出題者の名前を間違えられたり、カタカナで書かれたり、半分ひらがなだったり、汚く書かれたりはもうあきらめがつきました。)
で、いつまでも嘆いていても仕方ないので本題のくせ字ですが、まれに本人がかっこいいと思っている書き方の場合がありその場合は矯正不可能です。
たとえば円周率π右側が一回軽くはねていますが、人によってはもう一回上にはねます。元の下部分になっているわけです。ちなみに私は左側の脚を外側に少し長めに、上の横線は波打って右はまっすぐ下に短くとめて書きます。
偏微分の記号(6を左右逆にしたもの)を、αと書く人もいます。αを微分するときはどうなるんだろうか?
自然対数lnを何回注意してもInとかく。このからみではくせ字とは違うんだけどもこちらが何回もlogとだけ書いた場合常用対数とみなしますといっているにもかかわらず、それを自然対数と主張する人もいます。(教科書の記号に準拠して教えているのだから高校時代と違ったからといって文句をいうのは間違いです。さらにここにあげた対数の例では私のほうが正しいのです、大学では。(底を明記しないと一意的に定義できない、さらにlnという記号があるという理由))
これらの字は学校でしか出てこないのだから学校の先生方の影響を深く受けているはずです。高校のときに人気のある先生がくせ字だったりすると直りません。大学の先生が授業だけで高校の先生より人気が出るというのは難しいことです。ホームルームとか無いから。
それだからかどうか知らないけれども、学生は先生の講義を聞いてません。字が汚いといっても直そうとする気を起こしません。大学生が先生の言うことを聴くのは、肩書きあるいは名声があるときだけです。講演会を見に行っても名声のある先生の会場は埋まります。(実際そういう先生は、自分の研究人生を語るくらいのことが多いのですが)
どうも話が愚痴になりますが、ここら辺で路線を元に戻さなくてはなりません。
私は小学校のときに周りのみんなから字が汚い汚いといわれ続けてきました。
でも今は読みやすいといわれます。だから、何か誤記をして「自分字が汚いから」という人が大嫌いです。そんな言い訳通じません。特に数値の誤りは人の死にもつながるわけだから。