竹細工を学ぶポータル(初心者用)

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うちわ(団扇)を作る

2015-04-08 05:54:48 | 日記
普段使っているうちわを見ながら
いつものように独学で作ってみました。

制作途中


完成品


残念ながら丸型にはなりませんでした。
理由を簡単に云えば裂いた骨が左右にあまり広がらなかったということです。
原因は分かっているのとこれでも使えなくないので、やや満足です。
ちなみに紙は和紙でできた狂言の台本をたまたま持っていた(300円で購入)ので使用しました。

次回への課題


左が今回作ったもので、右が参考にしたものです。
そもそも持ち手の形状が違うのですが、持ち手から伸びる曲がった骨みたいなものを太くしないといけないのです。
何故かは後程、作り方解説の中でご説明しますが、その骨が太くないと細骨が広がらないってことです。

うちわの作り方


上の図を左から右へ見てください。
まず、左端の寸法の竹を用意します。
まず真ん中の図のように節の上の部分を32に裂いて、節の側面に穴を開けて(上写真左参照)2mm角の横ひご(茶色部分)を通します。
そして右端のようにたこ糸(赤線)を32本を交差して渡して、横ひごを曲げた先に結びます。
横ひごの両端が左右に開いて32本の開きを固定する働きをします。
なお、横ひごが細いと32本が戻る力に負けて、32本全体の開きが狭くなります。
(この原因で私の第一作は丸くなりませんでした)
じゃぁ、、横ひごを太くすればいいじゃないかってことなんですが、そうすると節の側面にそれに合ったサイズの穴を開けないといけないのですが、今の私の道具ではその穴が開けられないというのが大きな課題です。
ここまで出来たらあとは紙を貼るだけ(黒点線部分)。
私は学校の工作で使うのりを使いました。(100均で3本で108円)
貼る前に下側の丸みは切っておいてください。

で、乾いたら自宅にあるうちわを定規にしてじょきじょき切って完成です。


2作目。
前回の反省から骨を開くのに工夫しました。
下写真のようにヒゴを交互に3本渡して、骨の開き癖をつけました。



そして無事に予定の形のウチワが完成。

骨と骨の間にしわが出来てしまうのが次なる課題ですが、ま、ここまで出来たらOKでしょ。