ソウル旅行1泊目の夜は、添乗員さんオススメ、明洞の焼肉店『明洞韓屋村王カルビ』に行きました。空港－ホテル間の送迎バスの中で、「焼肉店でおすすめはここ。焼肉を食べた後に石焼ビビンバも冷麺も食べられます。昨年オープンしたばかりで店内は清潔。昔の韓国の家のような韓国らしい内装です。」と言われて、お店のカードを渡されました。お店のカードは全て日本語で書かれていたことからして、いかにも日本人観光客相手の店っぽくて私は気が進まなかったのですが、伯母も母も乗り気で、「添乗員さんもそこによく食べに行くの？」と聞いたら「勿論ですよ（←ほんとかなぁ by 疑り深い私）。」と言われたので、そこに行くことになりました。
行きはお店のバンでホテルまで迎えに来てもらえました
。お店に行く途中、同乗されていた日本人ご夫妻と話したところ、個人で女性ガイドさん（バンに同乗）をつけて、行きたい場所に連れて行ってもらっているとのことでした。前日にガイドさんに連れて行ってもらった明洞の『栄養センター』は、サムゲタンが安くてとても美味しかったとのこと。「今晩はまだどこに行くのか決めてないんですよ。これから考えます。」と言われていたにも関わらず、私達の目的地『明洞韓屋村王カルビ』の店の前でバンが止まると、ガイドさんがご夫婦に「ここで降りて下さい。今日の夕食はこちらです。」と言って、私達と同じくこの店に案内され、2人ともちょっと驚いておられました。
私達がお店に着いたのは18：30頃でしたが、お客さんはあまりいませんでした。
入った時に、入口付近の席に韓国人のお客さんっぽい人達が数人いると思って安心したのですが、よく見ると日本人観光客をこの店に案内してくる韓国人ガイドさん達でした。
内装は確かに、韓国の昔風の雰囲気で店内も清潔でした。
席に着くとすぐに、日本語の上手なお姉さんがメニューを持って来てくれました。
メニューは韓国語・日本語で書かれていて写真付です。
牛肉専門の焼肉屋さんなので、豚肉はありません。焼肉は、1人前20,000w（≒2,640円、1w≒0.132円）～35,000w（≒4,620円）で、2人前からの注文になります。韓国の焼肉屋さんの相場は分かりませんが、円安のせいでさらに高く感じられました。「こんなに高い店で添乗員さんを含め現地のお客さんは本当に食べるんだろうか。あやしい。もしやこれは日本人専用の値段高めのメニューでは
TH（夫）と2人だったら絶対こんな店には来ないのに。」と口には出さないものの（顔には出てたかも）、心の中で不信感がもくもくとわいてきました
。
しかし伯母と母は「せっかく来たんやから、いっぱい食べようね～
」と、焼肉は「ヤンニョムカルビ」「牛タン」「チュムルロッ」を各2人前（計6人前）、サイドメニューは「石焼ビビンバ」「冷麺」「海鮮チヂミ」を各1人前、瓶ビール3本をドカンと注文していました。さすが大阪の商売人の娘達、注文も豪快です。
私達が食べていると、先程バンに同乗していたガイドさんが「私は皆さんにどうしても食べて頂きたいオススメがあるんです。」とメニューを持って登場しました。「焼肉は既に6人前頼んだのでさすがにプラス2人前は食べられない。」と言うと、「1人前でも大丈夫です。私がお店の人に頼んであげます。」と言って1人前の注文でOKになり、結局追加で「チャドルパギ」1人前と「サンナクチ（活だこ）」を頼むことになりました。
こちらが私達が今回食べた物です。焼肉は全てお店のお姉さん（日本語は独学だそうですがすごく上手）が焼いてくれて、美味しい食べ方も教えてもらえました。
＜食べ物＞
●キムチ・野菜・小鉢・つけダレいろいろ（サービス）
韓国のレストランではどこでもそうらしいのですが、キムチや野菜、小鉢はわざわざ頼まなくてもサービスで色々出てくるのだそうです。
・キムチ（奥）、サンチェ・エゴマの葉・青唐辛子（右）、サンジャン（手前）
ここのキムチはまろやかな味でとても美味しかったです。サンチェもエゴマの葉もなくなったらお替りを持って来てもらえるので、お肉やキムチを心置きなく包んでたっぷり食べられます。私はこれだけエゴマの葉を食べられて満足でした。お肉をたくさん食べましたが、これだけ野菜も一緒に食べていたら許されるような気になりました。
・つけダレ・小鉢
つけダレは、玉葱とニラが入ったさっぱりしたタレ、ごま油に塩、レモン、あっさり味のタレと数種類ありました。小鉢は、ほうれん草のナムル・もやしのナムル・小松菜のナムル・ズッキーニのような形の韓国のかぼちゃにムール貝ののった煮物、イカのキムチあえ、ポテトサラダ、とこれだけでお腹がいっぱいになってしまうほど、たくさん出てきました。甘いポテトサラダを除き、どれもとても美味しくて、大満足でした
。今回ソウルで数回食事をしましたが、小鉢はこのお店のものが種類も多く一番美味しかったです。
●牛タン：20,000w（≒2,640円）×2人前
あっさりした味でした。ごま油と塩のタレがあいました。
●チャドルパギ：20,000w（≒2,640円）×1人前
ガイドさんが「私が一番好きなお肉です。脂身があって柔らかいけれど全然脂っこくなくてとても美味しい。」と強くおすすめされていたお肉です。確かに柔らかくてすっと口の中で溶けていく感じで美味しかったです。牛のあばら肉だそうです。
●チュムルロッ：30,000w（≒3,960円）×2人前
牛ロースをごま油・にんにく・砂糖・醤油等で漬け込んだものです。たっぷりのにんにくがのっかって出てきました。「皆で食べるからいいよね。」とにんにくもサンジャン（味噌ダレ）につけて一緒に食べました。これもうまかっちゃんでした。
●ヤンニョムカルビ：25,000w（≒3,300円）×2人前
味付けされたカルビで、両はじには骨が付いていて、ハサミでチョキチョキ切るタイプのカルビでした。これぞまさにTVで見ていた韓国焼肉。柔らかくて食べやすいお肉でした。しかし、さすがにこの辺になると（既にここまでで焼肉の他、小鉢・石焼ビビンバ・海鮮チヂミ等も食べている）、満腹度数120％以上に達し、3人とも限界に近づきつつありました。
●サンナクチ：25,000w（≒3,300円）
ガイドさんが「チャドルパギ」と共にオススメされていた「活きダコ」です。メニューには「時価」と書かれていましたが、今回は25,000ｗでした。
生きて動いているタコがぶつ切りになって出てきます。味付けは何もされていないので、ごま油と塩のタレにつけて食べます。細かく切られているのに、切られた一つ一つがピクピクうごめいていました。伯母と母は「いやぁ、これ動いてる。どうしょう。こんなんよう食べられへんわ。」と最初びびっていましたが、私は平気でした。残酷な私。
本当に新鮮な活きダコは、口の中に入れると吸盤が口の中で吸い付いてくるそうなのですが、ここのタコの吸盤はそれほどの吸引力がありませんでした。でも美味しかったです。次回もどこかでサンナクチに出会ったら食べてみたいです。
動いているタコがやはり苦手で、大半を焼いて食べていた伯母と母。焼いてもいけますが、やっぱり生の方が美味しいと思います。
●海鮮チヂミ：15,000w（≒1,980円）
海鮮もたっぷり入っていたし、衣は薄めでサックリした食感で美味しかったです。でも他のメニューもそうですが、やっぱり高い気がします。
●石焼ビビンバ：8,000w（≒1,056円）
最初メニューを見て肉が高めなので、石焼ビビンバや冷麺のメニューの方に目がいっていたら、お姉さんに「石焼ビビンバや冷麺は本当は昼しかやってないメニューです。でも肉を食べたらサービスでやってあげますから。」と言われました。恩に着せられた割には味は普通でした。
●冷麺：6,000w（≒792円）
あっさり食べられましたが、麺は細くて柔らかすぎでした。次の日の夜に『ウリゾン』で食べた冷麺の方を伯母は気に入っていました。
＜感想＞
・私達がお店に入った時はすいていましたが、だんだん時間が経つにつれてお客さんが増えてきて帰る頃には8割くらい席が埋まっていました。しかし、大半は韓国人ガイドさんに連れられて来る日本人観光客のようでした。
・私も、最初は「観光客相手のえらい店に連れてこられてしまった。」と思って嫌だったのですが、出てくるお料理（特に野菜の小鉢）が美味しかったので、途中からはそんなことも忘れ食べることに専念しました。
・お会計は、上記のお料理に瓶ビール3本（1本5,000ｗ≒660円）を頼んで、全部で239,000ｗ（≒31,548円）でした。伯母・母・私の3人は普通の人と比べてかなり食べる方だと思いますが（後から迎えに来てくれた添乗員さんには、「これは食べ過ぎです！」と言われた）、その3人が「もうこれ以上は入らない。」と思うほど食べて、1人当たり約10,500円でした。高くてまずい店もあることを考えると、ここは高くても美味しかったので、その点では良かったと思います。
・伯母と母は、「少々高くても、どれも美味しかったし、お店もきれいだったし、初日はこれぐらい豪勢に食べれて良かった。」と満足していました。私も、こんなにお腹いっぱいになるまで美味しい物を食べられて満足でした。でももう一度は行かないと思います。
・元の値段の設定がどうなのかは分かりませんが、お会計はきちんと明細の入ったレシートをくれる明朗会計でした。
・「多少高くても店がきれいで美味しければいい。」という方には、よいかもしれません。
お店データはコチラ。
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