否・日記

フラフラ生きる、が取り敢えずの生きる目当ての人間による、日記ではない日記的散文です

ワーイ!ヤッホー!ワーイ!

2009年12月25日 11時27分54秒 | Weblog
割に一緒に過ごしてますね。

クリスマスですよ、ええ。
そしてイブでしたよ、ええ。
アタシぁ、別に何ら愚痴をこぼすつもりはござぁせん。
いいんです。
良かぁないけど、いいんです。
だってケーキ食べたもん。
尊敬して止まない上司と、
「何かクリスマスって雰囲気じゃねぇよなぁ」
「何で(このケーキ屋)開いてねぇんだよ!やる気ないなー」
なんて云いながら、ロールケーキにクリームを多多載せて、周りにカットフルーツを配置するという、クリスマスケーキを考案し、食べたもの。
幸せな事ですよ、実際。

東京に来てもう6年?7年か?
思い起こすと、この、15も上なのに私より若々しい人と、四度のクリスマスを一緒に過ごしてる。

暁の出撃

2009年12月16日 05時59分45秒 | Weblog
心頭滅却すれば火も又涼し。

今日、明日と俳優原田大二郎主宰の朗読会、
『クリスマス・キャロル』
の本番だ。
私は、主人公エビニーザ・スクルージの台詞を担当させてもらう。
事ここに至って、嘘を吐いても仕様が無いので、正直に云うと、役を掴めていない。
珍しく不安に駆られているのかもしれない。

朝の寒さに身を曝すと、笑えてくる。
寒い。
手が凍る様だ。
これが実際のところだ。
抗しようが無い。
抗せるワケも無い。

すぐ自分だけで芝居をやっていると勘違いしてしまう。
そんな事は有り得ない。
その日の、いやその時までのありとあらゆる事柄を、総て以てして相対するのが、お客様と演者の関係だ。
それを忘れちゃいけない。
役を掴むだ何だは、私が心配するこっちゃあねぇこった。
お客様に委ねるもんだ。
冬の朝に教わる。
寒さという神の芝居にしてやられる。
やるな。

次に。

ぼっちゃん

2009年12月13日 12時36分43秒 | Weblog
赤にオオザト(部首)で“カク”という字が、出ない!

ぼっちゃん、と云うと何が浮かぶだろうか?
まあ、その語だけではどこぞのイイトコの御曹司といったとこか。
では、読む、を付け足したらどうか?
おそらく、大方が、胃潰瘍で猫に物語をさせることもある前千円札の作家の著作を、思い浮べるこったろう。
私もそうだった。
過去形なのは、それが変わったからだ。
まあ、尤、そういう事でもないと、こうして勿体つけた記述をすることも無いんだろうが。

中国の三国時代に、カク昭、という歴史に名を残した人物がいる。
つっても曹操やら劉備、諸葛亮みたいな超有名人ではなく、夏侯惇や趙雲の様にゲームでお馴染みの有名人でもない。
三國志好きの人なら知っている、という具合の人だ。
しかも史上の記述でも、一瞬と云って差し支えない程にしか登場しない。
だが、その一瞬が凄まじい。
何せ、超有名人で、三國志演義とそれを基にした諸小説、そしてあるゲームの力により、日本において異常な好評価の諸葛亮孔明を、寡兵で退けたというのだから。
陳倉の戦い、がそれだ。
俄か三國志ファンの私も、陳倉の戦いにより彼の武将を知っていた。
多分三國志ファンの諸兄方々も、同様だろう。
だが彼の武将を中心に据えた書物なんぞを、お目にかかった事はあろうか?
おそらく無い。いや、無かった。
くどくもまた過去形。
漸くだが、『ぼっちゃん』という名の本が、彼の武将を扱う本として在るのだ。
彼とその息子凱の、陳倉の戦いを舞台に据えた、父子の物語。
読み始めた頃は、現代語的な書き方に馴染めなかったが、物語の人物が頭に入ってくるとそんな事はどこへやら、滑る様に読んでしまった。

人が必死に生きた様は、いつもながら、何と魂が疼くものだ。

落語塊に向けて

2009年12月05日 22時41分45秒 | Weblog
今日のはどうだったのかな。

12月30日に開催する『考塊・落語塊』に向け、かつて共に駆けた戦友恋多氏と、現在を互いに馳せる同胞西村俊彦氏と、近頃の土曜日、稽古をしている。
まぁ、稽古っつったって、発声だ、体の動き方だ、何だかんだってのじゃなくて、その日までに仕込んだお互いの技というか術というかを、それぞれが出し合うというもんで。

私は今日、30日の昼と夕にやる『火焔太鼓』を出した。
私は、決して自慢ではなく、厭味にとられるかもしれないが、こうだと意を決して出したモノに、ダメを出される事が昔からあまり無い。
そして今日もだった。
でも果たして良かったのか悪かったのか。
全く不明だ。
迷う。あの笑いは、あの表情は、あの態度は。
気になる事だらけできりがない。
そして今日やった事を二度と出来ないし、やらないのが泉山孝生という野郎だ。
故に今日やれた事が、今後出来ないという未来を思うと、怖い。
饅頭より遥かに怖い。
だから、ずっと足掻くんだろうが。
そして足掻いた先に、またやるしかないんだろうな。

ん?
もしかして、こういう性根が見破られているのか?
だからダメを出されないのか?
ははぁ。
こりゃ一本取られた。

共に競い合い、轡を並べる時、凶と出るか吉と出るか。
愉しみで仕方ない。
でも凶は吉に還るってぇからな。
落語が教えてくれている。