税金の中で今何が一番イヤ?
という質問にあなたはなんと答えるだろうか?
私がよく聞くもっとも多い答え、それが
消費税
である。
なんで嫌いなの?というと、
所得税が無税でも消費税は払わないと
いけない!
こういう方がよくいらっしゃる。
しかし、元々消費税の支払いで事業者というのは、損も
得もしないのが普通だ。なぜ、消費税の負担が利益を圧迫
するのか?それは、お客さんつまり消費者から消費税を
預かれないからだ。
消費税が導入される前と後で利益が減ったという方は、
今回の話でよく消費税というものを知って頂きたい。
まず、消費税というのは、こうやって計算する。
預かった消費税-支払った消費税
そして、上の算式で計算した金額が プラスなら、国へ払う
マイナスなら、還付
される。そう、消費税は戻ってくることがあるのだ。
もっと簡単に具体例を使って説明しよう。
あなたは、消費税導入前は、年間の売上高は、200円
仕入高は、100円だったとしよう。他に販管費はない
ものとする。そうすると利益は、
200円-100円=100円
だ。ところが、消費税が導入され今は税率が5%である。
このとき、あなたはどうしただろうか?ちゃんと、5%
上乗せして販売できただろうか?もし、販売できたとする
と、
210円-105円=105円
そして、消費税を計算すると、
10円-5円=5円(これは国に納める)
よって、
105円-5円=100円
ということで、利益は100円となり消費税の導入前と
同じである。これが、理想だが、実務ではそうはいかない。
値上げがそう簡単にできないのだ。そこで、仕入の方を
たたきたいわけだが、それも簡単にいかない。となれば、
最終的に誰がその負担をかぶるのか?
それは、この商売をしているあなたである。
小泉政権が終わると確実に消費税の増税が待っている。
何%になるかは、色々なうわさが飛び交っているが確実に
上がる。それが、下馬評である。となれば、経営者としては
今から考えておかないといけない。選択肢は三つ。
①消費税が上がった分、ちゃんと値上げする。
②値上げができなければ、コストを下げる。
③あなたが、消費者に代わって消費税を負担する。
まだまだ、消費税にはやっかいな問題が存在する。
それは、次回のお楽しみということで。
