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大前研一『ボーダレス・ワールド』

2005年02月16日 16時20分32秒 | 読んだ本
大前研一氏の『ボーダレス・ワールド』を読みました。

大前氏の代表作です。

たしかイギリスのエコノミスト誌で20世紀のビジネス書ベスト50に『ストラテジック・マインド』と共に選ばれたと書いてあったと思います。

内容としては、

・グローバル企業の性質
・製品開発のあり方
・成功する企業提携
・グローバル社会での政府の役割

などが書かれているます。

国内外の巨大企業と渡り合った大前氏の豊富な経験を活かし、企業の視点から、グローバル社会の姿を描き出しています。

90年代に書かれた本なので、中国に対する視点は無いですが、書かれている内容に古さを感じませんでした。

今まで色々な本で読んだ大前氏の考え方を、自分の中で整理できたように思います。

雑誌の連載を本に書かれている本なので、幅広い内容を取り上げていると印象を受けました。正直、読み終えるのにかなり時間が掛かりました。

製品開発のあり方に書かれた部分は、本のテーマからずれている気がしましたが、僕もエンジニアだったので、とても納得がいきました。

大前氏は、「開発の能力には、個人差がある」、「担当者の作った質問項目で作ったアンケートで市場調査しても意味が無い」と言っています。

大前氏は、もともと原子炉開発の技師だったので、エンジニアの心境の分かる経営コンサルタントだと思います。

会社の方針や、企画の気まぐれに振り回されているエンジニアの人には、大前氏の本で論理武装をする事をお勧めします。

この本で、「企業がグローバル化するためには、本国の会社の組織や制度を進出先の会社に根付かせるのではなく、本国と進出先の企業が、価値観を共有するのが大事だ」と書いてありました。

京セラの稲盛会長がアメリカの提携先の企業と、経営哲学を共有したのに通じると思いました。

今後も、国境を越えた企業買収や提携が増えてくると思うので、今こそ、この本が読み返されるべきだと思います。

その他の日記も読む。

第六の巻物を読んだ回数 3回

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